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1ヶ月と1週間目。
いつぶりだろうと言うくらいダラダラしながら
時間が秒で溶けていく
ふっかのせいで俺までバカになりそうなくらい。
そもそもこんな長期の休み中学生以来ですらある。
「110円になります」
『…お願いします』
「丁度お預かりします」
どうしても食べたかったお菓子を購入した所で、
俺の財布残高僅か5円。
この時代じゃなんも出来ないし、
寂しく財布に入れとくのも5円に失礼だと思って
近くにあった神社の賽銭箱に投げ入れた。
『どうすっかな…んと……これ以上不幸になりませんように』
「悩みでもあるんですか」
『うわっ！？』
いかにも神主ですと言わんばかりの男性が
いつの間にか竹箒と一緒に隣にいた。
心臓破けるかと思った
「普通は幸せになれますように、じゃないですか？」
『いや、まあ………幸せは別に望んでないんで』
「……そうですか」
感情の読めない、すんとした顔の神主の後ろに目をやると
猫が1匹。
「ん？……あぁ、一応うちの子です」
『真っ白……』
「文字通りの白猫です。あの子は物知りですよ」
『へぇ、』
やっぱり動物には微かにでも癒し効果があると思う、
ただこちらを見つめているだけでもめっちゃ可愛いから
1つ鳴き声をあげると神主は人に返事をするように
「またか……今行くよ」
と言って本堂の脇から裏の方へ向かっていった。
姿を隠す手前でこちらに頭を下げてから。
不思議な人だ。
わざわざ猫に返事したり、物知りだと言ったり
ここの神社初めて来たけど、神主いたんだな。
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chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
