- ページ25
-
『自信あんなら告れって』
「そーいうこと言っちゃう？その発言反省しな」
『お前が言ったん……だ、ろ……』
「ん？なした？」
"
'だからあれほど言ったでしょ！？'
'ごめんなさい……'
'まあまあ怒んなって、怪我なかったんだからよかっただろ'
'だって叔父さん見ててくれなかったら…
反省しなさいよ…！？'
'あのな、子供は動いて学ぶんだよ。
大人の腕の中で地団駄踏ませてても何も始まんねぇんだって'
'……俺が悪かったです、すみません'
"
『'翔ひでえ顔してんな'って………』
「……は？」
思い出した。
彩春が4歳なりたて位の頃、つまり今日から1年後くらい。
母さんの実家に親戚集まって帰った時
子供がいるから扉とかは開けっ放しにしないようにって
毎年、特に俺は注意されてた。
お使い頼まれて、
玄関がしっかりしまったことを確認することなく
外に出て行った俺の後を着いてこようとした彩春が、
閉まりかけてる扉の隙間から道路まで行って、
危うく車に轢かれかけた。
一番最初に気が付いた叔父が確保してくれたおかげで
最悪な事態は免れたものの、
姉貴にこれまでになく怒鳴られた事があった。
その時に泣き掛けの俺の顔を見て
「翔ひでえ顔してんな！」と笑われた。
その記憶だ、今の俺が引っ掛かってたのは。
「それがどうしたのさ」
『今俺がアイツ殺したら……』
「……？」
『彩春の事は誰が助けるんだ……？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
