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「翔太、翔太」
『んだよ静かにしろ』
「ちげえって、姪っ子ちゃんいる？」
ふっかの指差す方向を横目で捉える。
そこに居たのは道の端にあるブロックの欠片の上に座って
俯く俺、スマホを見てるわけではなさそうだけど。
ふっかにその場にとどまってもらって
静かに俺の背後に近付くと
「じゅーはち、じゅーく、にじゅー。もういいかい」
「まーだよっ」
『んだよ、こんなとこでかくれんぼか』
こんな些細な遊びのことなど覚えていないが、彩春はどこに
『うっ……！？』
思わずでかい声がでそうになって口を塞ぐ。
僅かに空いていた側溝に彩春の身体が半分埋まってる、
というか隠れようとして自分から入っていってる。
ここ数日雨は降ってないから
水に流される心配はまず無いだろうけど、
あの不安定な側溝のフタが頭にでも落ちでもしたら……
手を伸ばせば届く距離にある俺の背中に
頭上げろと念を送るけど、
超能力者でもあるまいし通じる訳もなく。
ふっかに目線を送るもこっちは既に見てなくて
どうにかしろ俺、あのままじゃどう考えたって危ない
かと言って過去に自分が
どんな行動をしたかなんて覚えてない
『くっそ、』
見かねて俺の背中を思いっきり押す
「いてっ……あ？、ん？……」
バレたか……？
「気のせい…か。…うわっ、彩春そこ汚ぇって！だめだめ！！姉貴に怒られるよ」
「まだめ！！」
「彩春がめ！だよ、あーあ、くっく汚れちゃったよ」
「しょおた！！！！」
「俺のせいかあ？んまあいいよ、代わりに怒られてやっから」
……やらかした
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chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
