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そんな思いに耽っていると
外から何やら大声が聞こえてきた夜7時。
「やめろあぶねぇって」
『見るだけじゃん』
「ちげえんだって、頭おかしいのがたまにこうやって騒いでんのよ。絡まれたら面倒いからやめな」
そんな大袈裟なことあるかよ、
やっぱり大学生はまだ子供だなって
嘲笑ってやったけど反論はなくて。
鍵を開けかけた所を強めに制止されたのが
どうしても気になって、ドアスコープから外を見てみた。
……あれ、なんか……
もしかして、アイツっ……
「翔太！まじやめろって！！」
『殺す…っ』
外で奇声を発して歩いていたのは間違いなく叔父で、
片手に持っていた日本酒の瓶を
コンクリートに叩き付けていた。
何日かぶりに拝んだあのクソ面に
貯め続けていた怒りがまた沸騰し始めた。
アイツは生きてるだけで人に迷惑をかける、
そのくせ酒が抜けると呑んでいた時にしていた行動なんて
覚えていなくて身内が謝罪する羽目になる。
そもそも存在が
『ゴミだよアイツはっ！！！』
「だめだめだめ」
拳握りしめて扉突き破る勢いで1歩踏み出したのに
背後から羽交い締めにされ、
そのままバタバタと足を動かすも
ふっかの方が力が強くて抜け出せなかった。
終戦は俺の体力が持たなくなったから。
正直邪魔すんなって思ったけど冷静になると、
止めてくれる人間がいるのは今の俺に必要なのかも。
『……わりぃ』
「まさかあれが例の叔父さんだとはな、あれは殺したくなるわ」
『まじごめん、怪我してない？』
「翔太力ないから全然怪我してない」
『うっさ』
ふっかから聞く限り近所でも注視されてるみたいで、
酷い時は通行人に絡んで
警察が来たこともあると言っていた。
彩春はこの時まだ3歳。
良い親戚のおじさんなんて幻想嘘でも語るんじゃねぇよ
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chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
