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「ただまー」
玄関から声が聞こえてきて時計に目をやると
夜8時を回っていた。
陽キャ大学生にしては早めの帰宅だなと
いつも感心しつつ返事をした。
『おつかれ』
「うい、……って翔太なんも食ってねえじゃん。食えってば、餓死しちゃうよ」
『腹へんねぇし、なんか悪いし』
「ほんと優しいのな」
荷物放り投げてコンロ前に立つけど
俺何作れたっけ？と言っまま固まった様子を見て
色々察した。
そういえばここ一週間くらいも
出前かラーメンかパンだったな。
……栄養の偏り酷すぎ
『ふっか…俺料理係するわ……』
「え？まじ？」
『お前包丁すら握れなそうだもんな』
多分俺の方がまだ出来るはず、
許可もらって覗いた冷蔵庫なんて
ほとんど何も入ってなくて、
そのくせ調味料は揃っててもうなんだか。
野菜とお肉はあるな。
『野菜炒めでもするか、包丁とまな板どこ？』
「まな板これだけど、包丁箱ん中」
『は？』
「はい、箱開けていいよ」
『……お前これ使ったことねぇの』
「ない。引きちぎってた」
こいつに協力してもらおうとか
お門違いなんじゃないかと思いつつ、
適当に作った野菜炒めで
2人とも胃袋回復してそのまま寝転がった。
そろそろ計画立てないと。
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chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
