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それから7日後の日曜日。
テンションの高い千佳に振り回されてた1週間。
「はやくはやく！」
『転ばないでよ、』
前住んでいた近くの公園で待ち合わせをして向かう。
なんて言えば、どんな顔をしたら……
考えることばかりで足が竦む。
それでも一生懸命私の手を引いてくる千佳に
引き摺られる形で公園にたどり着く。
途端に、
「あ！！パパー！！」
常々飾ったままの写真を見ていたから
顔は分かっているとはいえ、
そのアグレッシブさは一体どこから来たのか。
走り出した千佳の同線上を目線で辿っていく
「千佳…！」
小さな身体がふわっと浮き上がって、
腕の中へと包み込まれていく。
ずっと愛していた、その人の腕の中に。
甲高い声を上げながら喜びを爆発させる千佳が、
私の方を指さしてなにやら話している。
その場に立ち尽くして動けずにいると、
少しずつ歩みを
「…久しぶり」
『…うん、久しぶり』
あれ、私……
『千佳、遊んできな』
「うん！！パパあっち！！」
「よし、遊ぶかあ！」
なんでぶつける言葉出てこないのかな
遊ぶふたりの背中を見ながらベンチに腰を下ろす。
走り回ったと思ったら、今度は高い高いをねだって、
そのまま念願の肩車。
幼稚園でもあんな風に
友達のパパに遊んでもらっていたのだろうか。
もしかしなくても、
私は自分の娘を不幸にしていたんじゃ
「ままきて〜！！！」
辺りに響くような声でモヤモヤした感情が
勝手に飛んでいってしまった。
まだ考えなきゃ行けないのに。
『どうした？』
「おてて繋いでばんざいのやりたい」
『ばんざい…？』
「ちー真ん中で、こうすると浮くの！」
よく向井くん達が
千佳にやってくれているやつだと気がついた。
3人で手を繋いで、
千佳のジャンプに合わせて
ちょっとだけ大人が腕を高くあげる。
飛んでる！とよくはしゃいでいるのを見ていた。
今、普通の家族に見えてるかな
理想のパパとママに見えてるかな
『…ありがと』
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chirua(プロフ) - らんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます；；完結まで是非よろしくお願いします︎☺︎ (9月6日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ面白いです！阿部くん最高すぎます！更新楽しみにしてます☺️ (9月2日 1時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年8月30日 13時
