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おそらく少し眠っていた。
気が付いた時には知らない部屋、
窓のない地下室のような場所にいた。
暗めに電気がついていて、
部屋の天井隅には監視カメラがこちらを睨み付けている。
その他は何もなくて、肌寒い。
左手には包帯の上から結束バンドが締められていて、
最短距離で柱に繋がっているからか
身動きがうまく取れない。
暫く部屋を見渡していると
扉をノックする音がして咄嗟に身を縮こめた。
「良かった、起きてくれて」
『亮平くん…？こ、これ何…深澤くんに用事って何だったの？ここは……』
パニックで質問ばかりをする私をよそに徐に近づいてくる
「ふふ、相変わらず可愛いね」
『人の話聞いてる？！ちょっ、…亮平くん、…本当にっ！』
大きな両手で頬を包み込まれるも暖かさは感じなくて、
冷酷な、なんとも言えない嫌な温度。
見つめられる瞳の中に光の見えない三白眼は
いつも見ていた綺麗な瞳とはまるで違う、
犯罪者のようでとても怖い。
このまま、このまま殺されてしまいそうなくらいの
殺気を感じた。
「お腹空いたよね。何食べる？」
『………いらない』
「前から変わらないね？遠慮しがちなところ」
『っ、辰哉くんの所に帰して…』
「あー、そう。もう深澤くんですらないんだ。まあそっかあ、もう卒業してから2年だもんね」
出迎えた時に深澤くん、と言い方を分けたのに
感情に任せた言葉が日々の慣れに抗えなかった。
そもそも亮平くんを見た瞬間から
信頼なんてしてなかったのになんで家に上げたんだろう。
あの時は楽しかったと
天井を見上げながらぶつぶつ呟いている。
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chirua(プロフ) - らんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます；；完結まで是非よろしくお願いします︎☺︎ (9月6日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ面白いです！阿部くん最高すぎます！更新楽しみにしてます☺️ (9月2日 1時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年8月30日 13時
