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感動の再会 ページ2

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永く友人関係にあった私と辰哉くんは


付き合ってすぐ半同棲生活を始めた。




お互いのアパートを行き来して


平日月曜から水曜までは私の部屋、


その他の曜日は彼の部屋。




今日は水曜だから私の部屋に帰って来る。


はずなのに、いつもの時間になっても辰哉くんは


帰ってこない。





『どうしちゃったんだろう』





何回鳴らしても出ない電話と、


既読だけが付けられたメッセージに不安になっていると、


思考を見透かされたかのようにインターホンがなる。



なんだ、ちょっと遅かっただけか。


そう思っていつもの様になんの躊躇いもなく玄関を開けた。




いつもちゃんと確認してから開けなさいと


注意してくれていた彼の言葉を、


ほんの少し無視した事を初めて後悔した。





『おかえ…、えっ、?』

「久しぶり。少し良い?」

『久しぶり…良いけど、何…?』





そこにいたのは亮平くん。


前まで私の事を、好きだった人。



元々ふたりは同じサークルの同期で、私はその後輩。


私は辰哉くんが好きで亮平くんは私が好き。



亮平くんと辰哉くんは親友と言う三角関係にあった。



でも、大学卒業の時に


辰哉くんに告白される形で付き合って、


それ以来亮平くんは辰哉くんとすら


会わなくなってしまっていた。





『深澤くんならまだ帰ってないよ』

「知ってるよ、Aに用事があって。ふっかには許可貰ってるから少しだけ部屋入れてくれない?」

『あ、そうなんだ。うん…いいよ』





彼が許可してるなら良いかな、大学時代の仲良しだし。


そんな浅はかな考えで私は亮平くんを部屋に入れた。





『話ってな…!?んグッ、んん、!!』

「大人しくしろ…ッ」





首を腕でキツく締め上げられ、


比べて背の低い私の足は床に付かずに浮いた。




そのまま見慣れた景色が


ぼやけ薄れて行ったところで、


意識が途絶えた。

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chirua(プロフ) - らんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます;;完結まで是非よろしくお願いします︎☺︎ (9月6日 16時) (レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
らん - めちゃくちゃ面白いです!阿部くん最高すぎます!更新楽しみにしてます☺️ (9月2日 1時) (レス) id: 07ae00cca1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chirua | 作成日時:2023年8月30日 13時

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