甘い恋の魔法箱（２） (ページ7)

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恋愛に対しても前向きなゆりりんからしたら

私は優柔不断で決断力がないように

見えているかも知れないけど、私からしたら

「来たぞ」

『上田くん！？』

「呼んだ、ここ座って」

悶々としてるところに友人の彼氏登場。

「何もしないで休み入ったら2人だけ学校に呼び出すからな」

『え、脅し』

「明日の放課後でいいか」

『いや……こう、LINEとかさ…』

「お前が決めないなら俺らで決める、結莉どうする」

『あぁ明日します！します！』

この2人前にすると

どんな抵抗も受け入れてもらえる気がしない。

焦って口走ったその瞬間から

どうやってふたりきりにするか、

流れはどうするかを張本人差し置いて話し始めた。

暫く放置していたスマホを手に取ると

噂の人物からLINEが入っていた

『蓮くんだ……』

「えっ！？」

要件を聞こうとする2人を遠ざけて

やっとの思いで文面を読む

『"明日の放課後、残れる？"って……え？』

「んだよ結局め」

「本当にこれ以上喋らないで」

『なんか仕組んだ…？』

ぶんぶん首を振るこの人達を

安易に信用できる訳もなくLINEに返事を返すけど、

どうやら本当になにも仕組んでないらしく、

蓮くんから渡したいのがあるからとだけ返信が来た。

『なんだろう、え、どう、えっ…』

「落ち着きな？寧ろチャンスだよ」

「ほかの輩は俺らがさっさと追い払ってやるからがんば」

『わか、った……』

渋々さは残っているけれど、

いつの間にか結託したこのカップルに

背中を半強制的に押される形で

舞い降りてきたチャンスに肖る。

この片思いを終わりにするために