肆拾肆 ページ5
夏油との任務の次の日の高専の昼休みの時間にAはとある部屋の前に立っていた。
カチッと丁度時計の針が動いたとき扉をノックした。
中からの返事を待ち、その部屋にAは入室した。
「失礼します。」
部屋には女の人が1人いた。
「伏黒さんよね？」
おさげの様な髪型をしている女の人はAに話しかけてきた。
「はい。
今日はよろしくお願いします。
庵先輩。」
ペコリとお辞儀しながら言うA。
「アンタめっちゃ良い子じゃない！」
「えっと…？」
「あのクズ共は…
ホント…」
庵は何かを思い出し、顔を歪めている。
おおよそ彼女になめた態度をとる彼らの事であるのだろうが。
「気にしたら負けだと思いますよ。
性格以外は全てを手に入れた男らしいですから。」
「そう言えばアンタ、顔似てるわね、あのクズに。
可愛そうに。」
「そうですか？」
「そうよ。」
「初めて言われました。」
「まあ色が全然ちがうものね。」
Aの顔をじっと見つめる。
「そうですか。
先輩そろそろ時間です。
任務、行きましょう。」
「ええ。」
２人は補助監督の車に乗り現場に向かう。
その車内で庵はAと任務の確認などを行い、そこそこ長い道中の時間をつぶす。
「そういえば、A、階級は？」
「特級です。」
Aは学生証を見せながらピースする。
「特級!?
あのクズ共よりも上の人!?
日本の二人のうち一人!?」
「由基さんと戦ったらなんかこうなってました。
私は3級で良いって言ったんですけど、あの人話聞かないんで。
それに私はまだ1年なんでへっぽこですよ。」
「いやいや。
自信持ちなさいよ。
ってゆうかアンタ、あの九十九由基に会ったの!?」
「はい。
スカウトされました。
一緒に研究しないかって。」
「え!?
ってかあの人高専来たの？」
九十九は高専と折が合わないのは有名なようである。
「はい。
ただ、上層部の方にはいかないでくれと泣きつかれました。
ホント、いい年して情けない…。」
「アンタ、どんだけ強いのよ？」
「さあ？
やりたいようにやらせてもらってるだけです。」
「とりあえず今日は広いから私は表からまわるわね。」
「わかりました。
私は裏からですね。」
「ええ。」
「では、御健闘を。」
「アンタもね。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1832人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るきあ(プロフ) - ごめんなさい、気になった事なのですが泉華ちゃんって誰でしょうか?夢主ちゃんですかね…？ (2022年3月31日 9時) (
レス) @page9 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» いえいえ！すごく助かりました。ありがとうございます。 (2022年1月9日 17時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - ページ2の8行目が直っていないです。このようなコメントに丁寧に対応していただき本当にありがとうございます😢🙏🏻 (2022年1月9日 9時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» コメントありがとうございます。名前変換になっていないところも修正しますので、教えていただけると嬉しいです。 (2022年1月8日 9時) (レス) id: d9d22600a9 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されてるところとされていないところがあります。上から目線のような言い方しか出来なくて本当に申し訳ありません。とっても好きな作品なので、名前固定か名前変換のどちらかに寄せた方が良いと思います。これからも更新頑張ってください (2022年1月7日 12時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lily | 作成日時：2021年1月19日 16時
