無色の子 【呪術廻戦】弐

漆拾捌 ページ39

その質からかはわからないがヨーロッパの呪霊は発生数も強さも低い。

だから国内で呪術師を育てるよりも、質のいい術師が派遣されたほうが費用も安上がりである。

日本としても術師を派遣するだけで大金が貰えるのだからwin-winな関係だろう。

しかしそれは残念な事に術師本人の意志などは含まれていない。

だから私は今、ボッチでイタリアの街を歩いているのだ。

早くさっさと終わらせたいものだが、あいにくあちら様は忙しいらしく、アポを急遽変更された。

列車やバスを使い、イタリア中の遺跡を巡り、祓ったのだが、やることが無くて結局ホテルに帰った。

ちなみにホテルはモナコのホテルだ。

上層部のおじいちゃんたちにおねだりしたらいけたので、これからカジノに行ってくる。

その金もおじいちゃんたちの金だ。

ありがたく使わせてもらって、少しだけ経済回してこようと思う。

ホテルの自室に帰りゆっくりとコーヒー片手に呪骸と戯れる。

一目惚れし、以前先生から貰ったものだ。

肌触りも悪くなくて遊んでくれるので寂しい特級呪術師にはぴったりだと思うのだが、ゆきさんにはドン引きされた。

私の趣味そんなに悪いか？

ちなみにカジノについてはテーブルゲームは全勝ちしたため、その金のごく一部でロマネコンティ買ってゆきさんに挙げた。

レストランも豪華だし、正直このまま一生海外でもいいかなと思うが、多分無理だから今の瞬間を楽しもうと思う。







呪骸はなんとも言えない顔をしており、Aが可愛いと一目惚れした時の夏油の顔が見物だった話はまた今度。

漆拾玖→←漆拾漆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す