肆拾参 ページ4
アイスコーナーを見ている高校生の二人組が居る。夏油と泉華である。
「…やっぱハーゲン箱？」
悩む夏油を横目にため息をつくA。
「そうだね…じゃあ私の分の1箱と皆の分1箱は？」
名案と言わんばかりに夏油は言った。
「まあいいけど…。」
不貞腐れながらもカゴに入れるA。
「後、悟もAの階級知りたがってたから言っといたよ。」
「うそ!?」
「悟、怒ってたよ。」
「…面倒くさ。」
「面倒くさい事態にしたのはAだけどね。」
「わかってるけど…」
はあ、とため息をつくA。
「まあまあ。悟の尋問は恐いね。」
ケラケラと笑う夏油。
「…何笑ってんの？会計しとく。先に乗っといて。」
「はいはい。」
そして車に向かった夏油を見てAはレジへ向かう。
レジ前のお菓子コーナーがあった。それを見ると少女はとある物をカゴに入れ会計を通した。
夏油とAは高専に帰ってきて共用部でアイスを食べていた
「傑。」
突然何かを思い出した様に泉華が口を開く。
「どうしたんだい？」
「これあげる。」
そう言って取り出したのはアイスと一緒に買った飴。
「何で？」
何の前置きもなしにいきなりハッカ飴は驚くに決まっている。
「ハッカ飴。すーすーしてるよ？呪霊の口直しにいいんじゃない？」
そのいいぶりは呪霊の味を知っているようである。
「ありがとう。」
「どういたしまして。」
「ハッカ飴好きなのかい？」
「蜂蜜の飴の方が好き。」
「じゃあなんで持ってるんだい？嫌いだから押し付けたとか？」
「わざわざ買わないよ、面倒くさい。」
「…え？」
「ミン○ィアのほうがよかった？」
「…わざわざ買ってくれたんだね…。」
夏油は本当に小さな声で何かを呟いたがそれは誰の耳にも入らなかった。
「ん？」
「いや、何でもないよ。それよりA、悟の尋問は大丈夫なのかい？」
その話を聞きげっそりとするAA。
「悟、いま海外だって。帰ってきたら覚悟しとけって…。」
「ハハハ！！」
「笑い事じゃない…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1832人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るきあ(プロフ) - ごめんなさい、気になった事なのですが泉華ちゃんって誰でしょうか?夢主ちゃんですかね…？ (2022年3月31日 9時) (
レス) @page9 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» いえいえ！すごく助かりました。ありがとうございます。 (2022年1月9日 17時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - ページ2の8行目が直っていないです。このようなコメントに丁寧に対応していただき本当にありがとうございます😢🙏🏻 (2022年1月9日 9時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» コメントありがとうございます。名前変換になっていないところも修正しますので、教えていただけると嬉しいです。 (2022年1月8日 9時) (レス) id: d9d22600a9 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されてるところとされていないところがあります。上から目線のような言い方しか出来なくて本当に申し訳ありません。とっても好きな作品なので、名前固定か名前変換のどちらかに寄せた方が良いと思います。これからも更新頑張ってください (2022年1月7日 12時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Lily | 作成日時：2021年1月19日 16時
