無色の子 【呪術廻戦】弐

陸拾玖 ページ30

ガラガラと台車の音がする。

「お待たせしました〜！

うちの工房に今あるのはこんな感じですがドーですか？」

そこには3つの呪具があった。

「まず、1番右が短刀です！

なんと言っても持ち運び易さはピカイチ！

とっても汎用性も高いものですネ！

しかし威力があまり出にくく、切れ味も落ちやすいのも特徴ですネ！

次に真ん中が仕込み刀です！

手や足に仕込んでおいて体術使いの方に人気です！

持ち運びも随分楽だと思います！

しかしこちらも主要武器としては威力が足りなくなりますし、呪具メインで闘う方にはあまり向いてませんネ！

後は手入れが大変です！

でも、七海君みたいなイケメンさんが使えばかっこいいと思います！！！

それで最後が鉈です！」

「鉈…ですか？」

「ハイ！

切れ味も叩き切るので落ちにくいですヨ！

手入れもとっても簡単にできますネ！

でもやっぱり他の2つより重くて持ち運びも大変です！」

「ホマレさんのオススメは？」

「そうですネ…七海クン、ヒョロっちいので今は鉈は向いてないカモです。

短刀ですかネ！

別に1つにしなくてもイイんですヨ？

例えば今の薙刀と短刀を併用するなんてこともアリです！」


「…鉈は何と併用するのが良いでしょうか？」

「ソウですね…。

短刀かそれよりもっと短い仕込みナイフ等ですかネ！」

「呪具の予約をしておく事はできますか？」

「モチロン！」

「では今は短刀と薙刀を併用します。

これから力がついたら鉈を使います。」

「りょーかい！

ケース持ってくるから待っててネ！！」

「七海、本当に良かったの？

厳選はしてくれてるけど他にもあるのに…。」

「私が良いと思ったんです。」

「ならいいけど…。」

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