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陸拾肆 ページ25

「じゃあやるよ。

七海は左ね。」

グッと七海は自身の持っている薙刀のような呪具を握り直す。

「了解しました。」

七海がその言葉を言い終えた途端、右の呪霊がうめき声をあげながら燃え出した。

そうして少し後ろに下がり七海の様子を見るA。

七海の術式は簡単に言うと弱点を強制的に作り出すものだ。

それは祓うときの補助にしかならない為、決定打は自分で打つ必要がある。

七海はまだ呪術師になったばかりの高校1年生と言うこともあり、体ができておらず、息が上がり始めていた。

Aは七海の呪具に目を向けた。

間合いが長めのものを使っているが、それは弱点を的確につくことを難しくしていた。


「七海、手伝おうか?」

「大丈夫です!

祓えます!!」



その言葉にAは目を見開いた。

七海はその間も息が上がりながらも呪霊に攻撃し続け、その隙を探っていた。

そういえば今度呪具師のところ行くんだった、とAは考えながら、七海に合う呪具を考えていた。


七海は見事なクリティカルヒットを決めて、呪霊を祓うとAの方を見る。

「お待たせしてすみません。

終わりました。」

「いいよ。

まだ奥いるけど大丈夫?」


「はい…。」

と言いながらも息の上がる七海を見てAは手を叩く。


「…やっぱやーめた!!!」

「…はい?」

「七海、それ貸して?」


そして七海の持つ呪具を指すA。


「え?」

「いいから。

大丈夫。

ちゃんと守るよ。」

「どうぞ。」

「ありがと!!

七海は後ろで見てて。」



そう言って大きな呪具を手の上で遊ばせるA。

「はい。」

七海は自身とAとの実力の差を身に感じて、これが特級かと落ち込んではいたものの、間近で手本を見れるということに興奮が隠し切れず、目は煌めいていた。

そんな七海を見てクスリと笑うと、Aは足に呪力を込め飛び上がった。

陸拾伍→←陸拾参



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るきあ(プロフ) - ごめんなさい、気になった事なのですが泉華ちゃんって誰でしょうか?夢主ちゃんですかね…? (2022年3月31日 9時) (レス) @page9 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» いえいえ!すごく助かりました。ありがとうございます。 (2022年1月9日 17時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - ページ2の8行目が直っていないです。このようなコメントに丁寧に対応していただき本当にありがとうございます😢🙏🏻 (2022年1月9日 9時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - こあらさん» コメントありがとうございます。名前変換になっていないところも修正しますので、教えていただけると嬉しいです。 (2022年1月8日 9時) (レス) id: d9d22600a9 (このIDを非表示/違反報告)
こあら(プロフ) - コメント失礼します。名前が変換されてるところとされていないところがあります。上から目線のような言い方しか出来なくて本当に申し訳ありません。とっても好きな作品なので、名前固定か名前変換のどちらかに寄せた方が良いと思います。これからも更新頑張ってください (2022年1月7日 12時) (レス) @page4 id: df8e2a19f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lily | 作成日時:2021年1月19日 16時

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