無色の子 【呪術廻戦】弐

陸拾陸 ページ27

２人が車に乗り込むと車は発車し、Aが任務の報告をメールで打っている。

「酔いませんか？」

「慣れたよ。」


そしてボタンを押し、画面を確認すると携帯を閉じた。


「アドバイス、要る？」

「何のですか？」

「さっきの。」

「欲しいです。」

「そっか。

七海は多分、弱いの沢山よりも強いの１体の方が苦手そうだね。」

「はい。

あまり経験もできないので。」

「でもそれが克服できたらもっと強くなれるよ。」

「先輩は苦手なものはどうやって直したんですか？」

「夜蛾先生に呪骸貸してもらったりしたかなあ。

でも基本は任務いっぱいしてたらいつの間にか克服してたよ。

それと、もう一つは、体力つけたかな。」

「体力ですか…。」

「うん。

動きも悪くないし、バテるのをどうにかすればいいと思うの。

呪具も見直してみたら？」

「呪具ですか…。」

「そうだよ。

七海は正確にある一点に攻撃を当てなきゃいけないみたいだし、長物だったらズレが起きやすいじゃん。

だったら体力つけて短剣とかで正確に当てたほうが効率的じゃあないかな。」

「短剣ですか…。」

「まあ、高専所属の呪具使いの術師は結構いるから聞いてみるのもいいかも。

ところで今度呪具作りに行くから来ない？」

「先輩と、ですか？」

「うん。」

「お願いしたいです。」

「いいよ。

じゃあ日時は後でメールで送る。」

「わかりました。」

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