運命論【呪術廻戦】

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「芦屋ちゃん」


私の目の前にバイクが止まりました


「！！

九十九

お久しぶりです」


九十九はバイクを止めると土手に座り横に座るよう催促してきました


「天元はどうかな？」


「安定しています」


私が処置しましたから……と小声で付け足しました


「流石だね」


「そうですか」


まぁ彼女の目的もありますし


「１年休みをもらったんだってね」


なんで知ってるんですかこの人


「はい」


「良かったら私と来ないか？」


「いいですよ」


「じゃあ出発だ！」


愛車のハーレーに乗り込みます


もちろん私のですが


そうして九十九のセーフティーハウスに案内されました


「にしても気づかなかったよ

だって君、普段は漢字略すじゃないか」


九十九は私の卒業証書を見て驚いています


「面倒なので

蘆屋より芦屋って書いたほうが読みやすいし

正式な書類だけちゃんと書きますよ」


私の戸籍はちゃんと蘆屋で登録されていますよ


「それに君の母親もね……






まさか、術式は……」


隠してるつもりはないのですけどね


「やっと気づきました？」


九十九は頭が良いからすぐに気づくと思ってました


「だからやたら毒を研究していたんだね

毒との相性が良いから」


まぁそれには多少医学の知識が必要なので大変ですがね


「別に隠していたわけではないですよ

使わないだけです」


「ちゃんと血筋を証明すれば上層部は度肝を抜かれるだろうね

やったら？」


軽々しく言わないでほしいです


「面倒なのでやりませんよ」


あの人たちは面倒です


関わるだけ無駄です


「まぁ一年あるんだ

楽しくやろうじゃないか」


九十九はワクワクしています


「１年ずっと一緒にいる訳じゃないですよ」


そりゃそうじゃないですか


九十九とずっと一緒は疲れますし

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