無色の子【呪術廻戦】

漆 ページ7

「夕日か。」

「きれい？」

「嗚呼。
泣きそうなくらい綺麗だ。」

「ずっとおなじものみてて、なにがおもしろいの？」

「…は？」

「すこしくらくなるだけで、そんなにかわらないのに。」

「いやいや明らかに空の色違うだろ。」

「おなじ。」

「…その袋の色と今着てる服の色は？」

「おなじ。
ばかなの？」

「…マジかよ。
バカなのはお前の目だよ。」


少女は青い服を着ていたが袋は赤色だった。


「全然違ぇんだよそれ」

「？」

「オマエ色見えてねぇんじゃねぇか？」

「みえてる。」

「それが見えてねぇんだよ。
明日病院行くぞ。」




その後コンビニに寄ってカラフルな折り紙を買って帰った。


やはり少女は色の識別はできなかった。









「娘さんは全色盲ですね。
ご家族で色盲の方などいらっしゃいましたか？」

「それなら心当たりがある。」

「そうですか…。」

「俺も似たようなモン持ってるからな。」

「お父様がわかっていらっしゃるのでしたら大丈夫でしょう。
何か異常があれば来てください。
ではお大事に。」

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