My lovers＊SEVENTEEN＊4 (ページ11)

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141.熱を帯びた目線ページ11

事件の日から数日経った。まるで腫れ物みたいに扱われるウォヌは、みるみるうちに痩せていって。部屋にも籠もりがちになってしまった。

でもこういうときどうすればいいんだろう。ウォヌと仲の良いミンギュもいつもと同じように接してるつもりだろうけど、明らかに少しギクシャクしている。

味方になるべきなのに。でも何を言っても正解じゃない気がして。僕自身、あまり近寄れずにいた。

でもこのままじゃいけない。こんなのセブチじゃない。

A「ウォヌ、ちょっと散歩しない？？」

ちょうど夕飯を食べ終わった頃合いを見計らって声をかける。

みんなの視線が一気に集中する気配がした。
それに気づかないフリをして、ウォヌの手を引っ張って半ば無理やり外に連れ出す。

ウォヌは思ったより大人しく付いてきた。

マンションを出て、歩きながらウォヌに話しかける。

A「僕実はこの近辺あんま詳しくないんだよね！良かったら案内してよ^ ^」

WN「…ヒョン」

A「ほらほら、公園とかないの？？この近く」

WN「ヒョン、ありがとうございます」

ふと、ウォヌの声が震えているのに気づいた。
と同時に、引っ張っていた腕を逆に引っ張り返された。自然と立ち止まる。

WN「やっぱりまだあの空間にいるの辛いです。
みんなが優しすぎて。気にしてくれてるの分かるから、逆に申し訳なくなっちゃって。
…外に連れ出してくれてありがとうございます」

A「なぁに言ってるの！僕が散歩したかっただけだよ！
あとウォヌと二人で話す機会あんまなかったから、話してみたいなーって。子供の頃の話とかさ、初恋の話とかさ！」

WN「ヒョン…」

なんだか少し熱を帯びた目線にドキッとする。ウォヌって普段ポワポワしててギャップの塊みたいなとこあるけど、ちゃんと男の子なんだなぁ。

WN「…昔の話というか、今の悩みでもいいですか？？」

A「もちろん！」

WN「じゃあ遠慮なく…」

そのまま引っ張っていた手を握り直されたかと思うと、それを引かれて、近くの自販機の陰に連れてかれた。どうやら話は長くなりそうだ。