120.疑問そして疑問 ページ20
A「で、こっからが質問の答えね。あの後日本に戻ってから、なんとか周りの協力もあって借金は返せて。けれど協力してくれた人に対して返さなきゃいけないお金が莫大すぎてね。
そこらへんから両親の関係はどんどん崩れていって、離婚しちゃった。私も弟たちも母方に引き取られたの」
SC「あ、じゃあ最初の方に言ってた両親とも死んだってのは嘘だったのか」
A「そう、ごめんね、家族関係あまり突っ込まれたくなくて」
SC「ううん、事実を知れてよかった。両親とも死んだっての真実だと思ってたから…辛かったろうなと…
でもどっちにしても辛かったな。離婚は事実だもんな…」
繋いでいた手を離して、今度はポンポンとあやすように背中をさすられる。
うっ…泣きそう…
SC「ほんとにそういうとこ変わらないよね。『昔っから優しくされると泣くんだから』」
A「え…今のセリフ…」
SC「あ、やっと気づいた??こんなにずっと一緒にいるのに全然気付いてくれないから、なんかのときに耳元で囁いてみたんだ。思い出すかなって」
A「あれスンチョルだったんだ!」
SC「そうだよ。結局思い出してくれなかったけど(笑)」
正直忘れてた。ちゃんとヒントくれてたんだ。
てか。この話し始めてからわりと気になってたことあるんですけど。
A「でもさ、せっかく再会できたのに、なんですぐ言ってくれなかったの??てかむしろ最初すごく怖かったし冷たかったよね??敵意すら向けられた覚えがあるもん。気づいてたんでしょ??」
SC「あぁあれは…
気付いてたよ。気付いてたからこそ言えなかった。だってA、女であること隠してただろ??
苦労すると思ったんだ。女であるAが男の集団の中で、女であることを隠して生活するなんて、無茶がありすぎる。だから反対した。怖がらせてたよね、ごめん」
A「そうだったんだ…ほんとに怖かったんだからね!(怒)」
SC「ごめんて(笑)
てかさあれなんなの??筋肉みたいなやつ。初めて見たとき腰抜けるかと思ったわ」
A「あれか、筋肉偽装装置だよ。念のためずっと付けてるんだ」
SC「おもしろすぎる」
ふふふ、と笑いあう。あれは我ながらネタだもんなぁ。
ふと、笑いながらまた疑問が出てきた。
A「じゃあなんでこのタイミングでネタばらししたの??」
ずっと黙ってることもできたよね、と続ける。そうだ。知らないふりもできたはずだ。
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ウサギ - ミミさん» おお!!楽しみにしてます! (2017年1月3日 2時) (レス) id: e56752805f (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ウサギさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!再開しますのでよろしくお願いします! (2016年12月26日 0時) (レス) id: f381dfa4c9 (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2016年12月12日 13時) (レス) id: a2a048aefb (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - ぴゃにさん» えーそんな、喜びすぎて吐きそうです(笑)ありがとうございます!!! (2016年10月11日 0時) (レス) id: f381dfa4c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃに(プロフ) - これを毎日楽しみに生きてます笑 更新頑張ってください! (2016年10月10日 12時) (レス) id: 0afcb6fbc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミミ | 作成日時:2016年10月1日 0時