BEAST * My Wild Beast ～私の可愛い野獣たち～５ * (ページ8)

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208. メンバーの反撃ページ8

武「あぁそうだ。…それをもう言ってるってことは、君たちはAにとって…

まあいい。じゃあそいつが亡くなったのも知ってるな？？」

BEAST「もちろん」

武「そう、こいつがあの彼氏を地震で亡くしたとき…どれほどもどかしかったことか！

好きな女がただ弱っていくのを見てることしかできない。

俺にこいつを慰めることができるだけの存在感がなかったから。何を言ってもいつも放心状態のこいつを見て、何回も自分を責めたよ。

自分の無力さに、あれほど怒りを覚えたことはなかった…！

Aの弱った心につけこむことすら、俺には出来なかったんだ。

そんな俺の気持ちがわかるか！？

だから、久しぶりに会った一昨日、前のAに戻ってるのを見て…今回が告白する絶好のチャンスだと思ったんだ…でも、君達がいたから…」

DW「…さっき、『気持ちがわかるか？』と僕らに聞きましたね。

もちろんあなたじゃないから僕らにはわからない。

でも、彼女の気持ちが自分にないならないなりに、できることはあったはずだ」

JN「何もしてやれなかっただ？

そんなの、ただの言い訳に過ぎない。何もしてやれなかったんじゃない。何をしたらいいのか、分からなかっただけだ。

そんなんで本当に彼女を好きだと言えるのか？」

DJ「俺たちがいたから何？諦めようとした？

だったらそれはAを本当に好きなんじゃない。心の底から好きだったら、周りなんて関係ない」

一気にまくし立てるメンバー。ちょ…さすがに…

A「みんな…！言いすぎ…」

YS「何？Aはそれでいいの？生半可に好きになられて、困るのはAじゃないの？？」

A「それは…でもそれとこれは別問題で…」

武「A…もういいよ。かばわないでくれ。余計惨めだ…」

GK「あ！A、新幹線の時間！」

A「！？大変っ！！もう行かないと間に合わないっ！！！

武ちゃん、とりあえずもう行きます！また！」

そのままダッシュでホームに向かう私たち。
…なんか、めっちゃ後味悪いのは今は気にしないでおこう、うん…。