BEAST * My Wild Beast ～私の可愛い野獣たち～５ * (ページ12)

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212. 熱い体、熱い息ページ12

と、気づいた時には唇を塞がれていた。

A「！？んー！！！」

唐突すぎて一瞬何が起こったのか分からなかった。

何かジュニョンの身にあったのだろうけど、今はそんなこと考えられない。

A「ジュ…にょ…！」

そのまま、抱きかかえられてベッドの上に投げ出される。

どうしちゃったの…！
今日のジュニョンは知らない人みたい。怖いよ…！

A「ジュニョ…はぁ…やめっ！ハラちゃんが…」

ハラちゃんの名前を出した瞬間、ほんの一瞬ジュニョンの動きが止まった。

はぁ、助かった…と、思ったのに。

JN「そんな名前聞きたくない…！お前の口からは余計…！」

より激しく深くなっていく口づけ。すでに恐怖すら覚える。

A「んぅう…あ！ダメ…！」

服の中に伸びる手に、けれども必死で抵抗する。
でもそこは男と女。力で勝てるはずがない。

熱い体、熱い息…ダメ！逃げられない！！！

バンッ！

なぜかそこには、必死な様子のヨソプが立っていた。

…助かった…。気づかないうちに私は泣いていたらしい。怖かっ…た…。

YS「A…！何が…って、ジュニョン…」

私たちの姿を見た瞬間、表情が見るみる強張っていくヨソプ。そのままつかつかと歩み寄ってきたかと思うと、拳を振り上げて…

ジュニョンが殴られる…！

考えるより先に体が動いていた。

YS「え？何で、A…」

驚くのも無理はない。現に私は、さっきまで恐怖の対象でしかなかったジュニョンをかばっているのだから。

行き場を失ったヨソプの腕が、そのまま私の頬に伸びる。

YS「怪我はない？？大丈夫？？」

A「私は、大丈夫。それよりジュニョンの様子がおかしいの。助けてあげて！お願い…」

YS「助けるだなんて…あいつが何をしたか、分かってるの？」

A「何か理由があったのよ。だから責めないでやって。
もし連れて帰って、メンバーみんなでジュニョンを責めるつもりなら、今日は私の部屋に泊まらせるから」

YS「わかった…Aがそんなに言うなら…

おい、ジュニョン！行くよ！」

若干昏睡状態のジュニョンを抱えて、ヨソプは帰って行った。

…ヤダ、何これ。現実？？
もしかして私、襲われたの！？

でもちょっと待って、なんであそこでヨソプが助けにきてくれた…？？

というか、なぜあんなに冷静だったんだ自分！！！