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Aside


『禰豆子……ちゃん?、くた…くん…………っ!!!』


隣で炭治郎が走る音がする


禰豆子ちゃんに問いかけてる声も聞こえる


でも私はその光景に言葉を詰まらせることしか出来なかった


ただ、その時には……



今までの皆との日々が頭に浮かんでいた

それはもう、ずっと昔のことからほんの少し前の話まで、



昨日にはまだ、そこで笑って、みんなで話していたのに




『っ、……!!禰豆子ちゃん!!六太くん!!』



私は禰豆子ちゃんと六太くんの元へ駆け寄った




『禰豆子ちゃんっ!!…起きて!!』


そっと、禰豆子ちゃんの額に触れた。



……熱が…体温がある



目じりから熱くなるものを堪えて炭治郎に声をかける



『……た、炭治郎!!禰豆子ちゃ、んは!!禰豆子ちゃん…に温もりがあるっ……、!、』


炭「!?禰豆子!?」

まだ、お医者さんにみせれば間に合うかもしれない、といい炭治郎は自分の背中に禰豆子ちゃんを背負った。


『いこう、!』

炭「……っ、」

炭治郎は立ち止まった。



『……え?、……た、じろ?』

炭「Aも家に戻った方がいい!Aも禰豆子たちみたいになったら俺……俺!!」





私は炭治郎の肩を掴んだ。






『やだ!帰らない!』

炭「でも!Aまで襲われたらどうする!?」

『そんなのいい!!私も行くよ!』

行きたい、ただそれだけだけど

私を救ってくれた人たちだから、


私をどん底から手を差し伸べてくれた人たちだから……



『私だって心配するよ馬鹿!!いいから行くの!!』



なんて自分勝手だってわかってる


申し訳ないって思ってる。

でも、もしこんな形で禰豆子ちゃんに会えなくなるのは絶対に嫌だから……


炭「っ、……ありがとな、……A」


そんな炭治郎はやっぱり優しくて


『……っ、絶対……助けてあげるから!!』




背中に居る禰豆子ちゃんも、必ず助け出してみせるから。

伍→←参



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作者名:らむね.。o○ | 作成日時:2019年4月30日 21時

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