炭治郎の許嫁は前世の記憶を持っている！？【鬼滅の刃】2転

第80鬼 ページ42

Aの夢の中









貴方side









平安時代









私は毎日ある屋敷にいる男の家に見舞いに行っていた









その男は余命いくばくもなく









寝たきりの生活だった









小さい頃からの知り合いだった私は









その男を毎日励まし続けた









運がいいことにある善良の医者が









少しでも生き永らえるよう苦心してくれていた









しかし









いつもの様に屋敷に見舞いに行くと









男の前にはその善良の医者の死体が転がっていた









私は信じられず泣いた









貴「どうしてこの人を殺したの.......！









貴方を助けようと必死に頑張ってくれていたのに！」









私は男にそう言うと屋敷を飛び出した









もうあの男には会いに行かない.......









それから数日たったある日









ある噂が耳に入った









どうやら最近人が行方不明になっているようだ









心当たりがあった私だが聞いて見ぬ振りをした









夜中にふと目が覚めてしまう









あの男はどうなっただろう









もう死んでしまったのだろうか









人間というものは不思議で









気になったら行動せずには居られなくなる









ちょっと見るだけ、すぐに戻るから









そう自分に言い聞かせ久しぶりに屋敷に向かった









貴「！！」









すだれを少し上げ中を覗くと









そこには人間を喰らっている男の姿があった









体が震える、逃げなきゃ









そう思いすだれを戻そうとした瞬間









男と目が合ってしまった









私は急いで逃げるがしかし









男は尋常じゃないスピードで追いかけてくる









あっという間に追いつかれ









後ろには壁、逃げられない









？「A、お前も鬼となり









私の隣にずっといてくれ.......」









私はその日初めてこの男が泣いたのを見た









でも









貴「私は.....貴方のようには決してならない！」









私は護身用に持っていた刃物で









自分の首を切り裂いた









？「お前は決して俺から逃げられない」









そんな声が聞こえた気がした

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