原石病院の毎日

院内探検* ページ31

ジェシーside





俺が備品の整理をしてた時、何やらあるはずのない2つの小さな影が見えた。





「ねぇこんなとこで何してるの？？」





A「まきちゃんと探検！！」





「探検？？」





A「うん！ねぇ〜、まきちゃん！」





ま「そうなの！Aちゃんと一緒に病院の中探検してるの！」





「ちょっと待って？ダメだよ？」





ま･A「「なんでぇ！」」





「だって病院の中にはしんどいなっていう人とか怪我してる人が沢山いるんだよ？その人たちにぶつかったりしたらどうするの？」






A「だいじょーぶ！はしっこ歩く！」






ま「迷惑しないから！」





「そういう問題じゃないの！」





ま「でもっ！」





「でもじゃない！じゃあ、もし2人が怪我してる時に他の子がどんって当たってきたらどうなる？？」





A「ん〜、痛いってなる、」





ま「怪我しちゃう、」





「そうでしょ？怪我してるところ以外のところも怪我しちゃうかもしれないんだよ？それでもいいの？」





A「だめぇ、」





ま「だめっ」





「ダメでしょ？じゃあどうするの？」





ま「探検行かないっ」





A「行かない、」





「うん、そうだね、お部屋でじっとしてて」





ま「はぁい」





「あ、もし次探検行こうとしてたり、行ってたら先生言うからね？分かった？」





A「はいっ」






とぼとぼと2人で戻っていく2人の後ろ姿を見て、ジェシーはなんだか悪いことをしたような感じがして仕方なかった。





まぁ、2人からすると"先生に言う"という恐ろしい一言を伝えたので大丈夫だろうと思った。





が……

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す