【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】3 (ページ5)

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94.彼女と共にページ5

案外直ぐに柊からの連絡はきた

「ということで、私は本社に行こうと思うの。だからね、玲、私についてきて欲しいの。お願い。」

覚悟を決めたのか彼女の声はしっかりとしていた。

「私は玲が行かなかったとしても、本社には行こうと思ってる。だからといって、玲に無理強いは絶対にさせない。行くも行かないも、玲の判断。でも、私はね、玲と一緒に行きたい。こんなときに玲と居たら私、なんか、安心できるから。」
かないも、玲の判断。でも、私はね、玲と一緒に行きたい。こんなときに玲と居たら私、なんか、安心できるから。」

思わず伝えられた柊の言葉に音もなく笑ってしまった。彼女がそんな事を思ってくれていたなんて考えてもいなかったから

しかも照れているようてそれが声にも出ているのが可愛らしい

ここで声に出してしまうと相手に失礼ね、そう思い、努めて冷静に言葉を紡ぐ

「…はぁ。私が行かなくて誰が柊に着いていくの？私が行かないみたいな言い方しないでちょうだい。」

あの子に少しでも頼って落ち着いて貰えるようにと言えば少し潤んだ声で感謝が返ってくる

「ふふ、気にしないで。本社には一緒に行きましょう？柊の家まで迎えに行くから準備して待っててね」

「うん…ありがとう」

「いいのよ。また後でね」

そう言って切り立ち上がる

持っていくものは簡易的にかつ実用性重視にする方がいいだろうか

「財布、スマホ…位でいいかしら」

服装もシャツにパンツスタイルで動きやすく、でも足元はヒールで
ヒールでも一通りの動きは可能だから

「さて、行きますか」