【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】3 (ページ38)

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127.笑顔が素敵な人ページ38

こちらにぐいぐいと迫ってくる年上の……男性？

「僕はアンリ・スミス
アバターはニコラ・テスラなんだ
仕事がコスプレイヤーで君みたいにチャイナ服が似合う子見るの初めてなんだ！
そのチャイナ服について教えてくれない？」

キラキラと目を輝かせながら、笑顔で質問してくるアンリさん。

うん？青年だよね？年は少し上だな。
でもちょっと女の人のような気がしなくもないなぁ…。

チャイナ服に興味を持ったようで、ニコニコと聞いてくる彼に、私も笑顔で応える。

チャイナ服に関して質問してくれる人ってあんまりいないから新鮮…！

「初めまして…！私は榊琥珀。アバターはデビルミント鬼龍デルミン！コスプレイヤーかぁ…だから綺麗な顔立ちなのね！すっごく素敵。いやー、似合うだなんて…。このチャイナ服はお母さんの物なの。綺麗でしょ？」

褒められて、少し照れてしまいながらも答えた。

「へぇ…！お母さんは中国に住んでたりするの？」

「普通の日本人だけど、昔は外国でに留学してたらしくて、その時のものなの。だから、これちゃんとした中国の物らしいよ。チャイナ服がちゃんとしてるから、似合うように見えるんだよ、きっと！」

「いい趣味だね！チャイナ服も綺麗だけど、琥珀さんも美人だから、とても似合ってる。」

実際、このチャイナ服は母に貰ったものだ。まぁ、それをくれた本人は今何処にいるかも分からないんだけどね。

もし、もう一度母に会えたら、私だって分かるようにこれを着てるの。

変わってるでしょ？

そんなことを頭の片隅で思い、口に出そうとしたが、その言葉は飲み込んで話を続ける。

少し話しただけでわかるけど、アンリさんは笑顔が眩しくて、とても優しい人だ！

こんな素敵な人と仲良くなれるなんて、来て正解だったなぁ。

めっちゃ褒めてくれるからなんか照れる…。

「ふふ、ありがとう。」

のんびりと歩きながら、彼と話す。

笑いながら彼が「ほら、他のメンバー達だよ！」と指さす先には、たくさんの人達がいた。

みんなの前に着くと、アンリさんが、軽く背中を押す。

「ほら、琥珀さん、自己紹介だよ！」

「こんにちは！私は琥珀です！えっと、アバターはデビルミント鬼龍デルミンです。どうぞよろしくお願いします…！」