124.やっとのご到着 ページ35
。
「ひゃー、#コンパス本社って地味に遠いからちょっと疲れちゃったー。」
少しつり目の可愛らしい顔立ちの少女がのんびりとパーカーを揺らしながら歩いていく。
黒いチャイナ服の裾がふんわりと揺れる。
#コンパスの本社のロビーに入ると、外見から分かるような、様々な人達、その中でも少し前に出ている女性がいた。
あれ?あの女の子高校生じゃなかったのかなぁ?
花火の少女にキレていた管理者とvoidollを思い出しながら考える。
「うーん。私の見当違いなのか……。」
独り言を呟いた私にその綺麗な女性は話しかけてきた。
「貴方は#コンパスのトッププレイヤーですか?そうでしたら、確認のためにスマホを見せていただけますか?」
こんなに低くて綺麗な声だったっけ?
頭の上に?が浮いているような、アホ面をしている私。
「……管理者…?」
「違います。私は胡蝶小百合、グスタフ・ハイドリヒとして、同じラウンジに居た者です。管理者の美空さんは今部屋で休んでいます。私はその代理とでも思っていただければ…。」
なるほど…!
「はいどーぞ。私は琥珀。アバターはデルミン。どうぞよろしく。」
スマホを渡しながらにこやかに挨拶をする。
「はい。確認しました。ありがとうございます。」
ニコリと笑ってスマホを返してくる胡蝶さん。
笑顔が素敵な人だなぁ。
そんなことを考えながら、先に進んだ。
ホームのデルミンはいつもと変わらず、可愛らしい顔で首を傾げている。
やっぱ、可愛いわぁ…。
本当に親バカみたいだと自分でも思う。
歩いていく度に聞こえる賑やかな声。
揉めている声もあれば、焦っている声も聞こえる。
あぁ、楽しみ…!
無意識に口角が上がってしまった。
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エミル(プロフ) - 赤青ほとゝぎすさん» 了解です! (2019年10月6日 0時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - イスタカを担当させていただいているの者ですが、こちらの話の内容からストーリー内で日にちが経ってから更新します (2019年10月5日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 和椛 湊 -wakaba sou-さん» 了解です! (2019年10月5日 16時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
和椛 湊 -wakaba sou-(プロフ) - 更新します! (2019年10月5日 9時) (レス) id: 0db6a1be4a (このIDを非表示/違反報告)
エミル(プロフ) - 赤猫さん» 了解です! (2019年9月24日 21時) (レス) id: e9fb1ee47a (このIDを非表示/違反報告)
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