【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】3 (ページ20)

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109.あなたが思っている以上にページ20

「確かに責めるなとは言わねぇけどよ
さっきからウリがしている話はその言い草の話だ
コンパスの話はしてない………
俺らや君はその話し方でいいだろうけどな
さすがにここには君よりも年上の人も集まっているもう少し言い方は考えた方がいいんじゃないか？」

突然年上らしくクソリプに真面目っ垂れた説教を始めた自称おっさんに私は笑んだ。レスバトルは好きだ、どんなくだらない言葉でも相手を砕く弾丸になる。

「急にぃ説教、何ぃそれ？
言い返せないからぁ話を変えたんでしょ？」

すると自称おっさんは先程とは違い冷静な顔で私を見つめて、やってやったとばかりの顔でこういった。

「話を変えたのはそっちじゃないか？
俺は脱線した話を戻しただけだ
要するにお前はオフパコ野郎が近くにいるのが嫌だから離れて欲しいってことだろ？
離れてやるよじゃ、」

そう言って、自称おっさんが離れる。おっとこれは予想外、てっきりレスバしてくれる系の老害だと思ってたけど思いの外に冷静だった。私は目つきが悪いし口も上がらないからどんなふうに見つめても悪意と捉えられてしまうだろうけれど自称おっさんには割と好印象だ。まあアバターが厨二イキリだから血に落ちていた信用が0.1%上がったくらいなのだが。

(口調云々はブーメランだけど冷静に返したあたりは満点、だけど最後の笑顔は減点ってとこかな。クソキッズ叱る時は笑顔になるより真顔で去った方がいいんだけれど。)

スマホをスクロールして思考パターンを書き込んでみる。挑発的な人間にどう接するか、その行動は性格をかなり読み取りやすい。誰が有害で誰が無害か判断して、無害な人間と過ごしていきたいものだ。わざわざ学校休んで課題も止めてここまで来てるのに有害な人間とは話したくない。

自分のやり方がねちっこいことも面倒なことも理解している、しかしながら他人に対して優しくっていうのは明らかに無防備で。付け入られるくらいならば1人の方が断然いい。

(と言ってもいい歳してるはずの大人が高校生くらいの子供と仲良くしてる時点で交友関係ないの確定だし絡まないのが1番だなありゃ。陰キャかニートかその辺だろうし。)

今日の晩御飯どうしようかと過去の写真をスクロールしながら特売の時間を思い出し、それまでに終わるといいなと思いながら私は管理者ちゃんを横目で見た。

震えながらVoidollを抱きしめる、歳上の女。

どうしてこうここにいる少女たちはみんな、虐められっ子のようなのだろう。