【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】 (ページ33)

今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:6,941 hit

29.仲間達との出会いページ33

「えっと……ここでいいんだよね？」

プレミアムラウンジに着き、キョロキョロと周りを見渡していると、突然他の人のボイスが入る。

「え、な、何？」

声が入ったかと思うと、また他の人の声が入る。いまいち状況が掴めないままだったが、なんとなく、ただならぬ雰囲気を醸し出しているのはわかった。

「ど、どうしよう……」

この不穏な状況でどう入っていこうか悩んでいると、私の横をやけに大きなグローブをつけた少年が通り過ぎ、集団の方へと向かっていく。

「なぁ、あんたらがここに俺を呼んだのか？」

少年がそう話しかけると、そこにいた全員が少年の方に目を向ける。

「とりあえず、なんで俺をここに呼んだのか、誰か説明をしてくれねぇか？まだ状況を掴めてねぇんだよ」

呼んだという言葉を聞き、一瞬、あの時のメールが頭の中に浮かぶ。

「もしかして、君もメールが送られてここに来たの？」

咄嗟にその少年に話しかけると、声に気付いた少年はこっちの方を向く。

「お前は？てか、君もって……」

知らずに話しかけてたことに気づき、一瞬しどろもどろになってしまうが、いつも通りで行こうと、横ピースをして咄嗟にポーズを取る。

「メグメグはね、メグメグって言うんだ！好きな事はガトりんで相手を蜂の巣にする事と、銃火器を集める事！みんな、よろしくね！」

ウィンクをし、説明を終えると、その場は沈黙に包まれ、自分の顔が段々顔が赤くなっていくのがわかった。

あ、これやらかしたかもしれない。いつも通りに行こうとしたけど、こんな風に静かになると流石に恥ずかし過ぎる。いっそ誰か殺して……！！