【募集企画】仮想世界戦争【#コンパス】 (ページ13)

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10.再開と選択-1 ページ13

部屋のドアがこんこんと小さく音を鳴らす

「失礼します、白音さん。あなたにお客様です。」

「…どうぞ。」

こんな、忙しいときに
誰よ私は少しイライラしながら返事をする
職員はドアを開けて誰か…を中に入れた
私はずっとパソコンの方を向いているだから向けない
#コンパスの復旧作業の方が大事だからね

「美空さん、久しぶりですね。」

それは聞き慣れた落ち着いたら優しい声
私は振り替えると予想通りの人物だった

「…ユ、ユリ姉…？」

私は作業を中断して振り返った。
そこには幼い頃、一緒に過ごしたユリ姉の姿があった。

「ユリ姉！来てくれたんだね！」

私は思わず飛び付く。
それを見たユリ姉は、優しく微笑んで私の頭を撫でてくれた
あぁ、本当に変わりないな～ユリ姉

「はい。どうしても君が心配で。大丈夫ですか？」

「うん、大丈夫。…それよりもユリ姉、何で敬語なの？昔みたいにタメ口で良いのに。」

「ああ、それは…、色々ありましてね。敬語の方が落ち着くんですよ。そこら辺は勘弁してください。」

「…うん、分かった。」

私は少し納得すると
ユリ姉は不意にこんなことを聞いた

「ありがとうございます。それから、ここって仮眠室とかありますか？」

「え、あるけど…、どうして？」

私はユリ姉がこんな時になんで止まるのかびっくりして目を丸くしていたするとユリ姉は

「実は、ここに来たのは、あなたを助けるためです。生憎、私はITには精通していませんが、手伝えることなら何でもする所存です。いつでも対応できるように、宿泊のための用意をしてきました。」

そう、悪戯っ子のように微笑むユリ姉を見て、私は安心感を抱いた……だってこんなにも心強い仲間はいないからすごく嬉しかった

「ありがとう、ユリ姉…。本当に、ありがとう…。」

そのせいか、思わず涙が出てくる。
それを見たユリ姉はハンカチを差し出した。

「さあ、やりましょう。求められているのは、いち早い復旧です。」

「うん！」