夢を駆ける【prsk】 (ページ6)

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中学の頃の思い出を軽く思い返していると、類に名前を呼ばれハッとした

『あ、ごめん。何？』

「ボーッとしてたみたいだから。大丈夫かい？」

『………うん、大丈夫』

今回のショーの内容を説明していたようだった

類は私が何故ボーッとしていたのかと追求することはなかった

『てか、私は居ていいの…？

4人でワンダーランズ×ショータイムじゃん』

私はいちゃダメなんじゃ…

それに、私は運動神経がまぁまぁ良いってだけでストリート一本だし……

ショーのEDを寧々ちゃんと歌うってだけだし……

「まぁゲストとして扱ってるからな！

これでAはどのジャンルでも歌える奴だとみんなに伝えられるぞ！」

『いや、別に私は……』

「フフ、恥ずかしいのかい？」

『まぁ…一応ストリートだからね

しかもここの遊園地となると同級生が来るし…』

「でも、人気がある方が路上ライブでも目立つんじゃないかい？」

『そう、かもだけど…

…………はぁ…、分かりました！もう、手伝えば良いんでしょ！人気なんて知ったこちゃ！やれることは全力でやるよ！！』

「わぁ！Aちゃんがお手伝いしてくれるって～！

やったー！」

『わぁっ！？えむさん危ないから急に抱きつかないでください！！』

「えへへ、つい嬉しくて！」

…鳳さんは笑顔が眩しいな

純粋無垢な笑みが、きっと会場にいるみんなを笑顔にしているんだろうな

……私は

私は路上ライブで、みんなを熱くさせることは出来てるのかな……