夢を駆ける【prsk】 (ページ4)

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午後の授業も終わり、放課後になった

杏たちは練習の為、いつもの兼さんたちのお店に行った

だけど私はついていかなかった

いや、ついていけなかったんだ

司によって

『…………司、うるさい』

「酷いではないか！俺は真剣なんだぞ！？」

『私はただの助っ人であってメンバーじゃ…──』

「──…Aちゃーんっ！！」

『うおっと、危ないよ鳳さ……え、えむさん』

「ふふふ！Aちゃん私の名前呼ぶの頑張ってくれて嬉しい！久しぶり☆」

彼女は鳳えむさん

彼女はまさかの大金持ちの娘さんで

宮女に通っているらしい

…………頭よいじゃーん、です

『うん、久しぶり。元気でした？』

「うん！もう新学期に入って、新しいクラスになってね！もう心がぎゅーってなってね！！」

『あ、あはは……そうなんですね』

未だにえむさんの擬音の意味を掴めず笑って誤魔化していると、後ろから類さんが現れた

また何かを企ててそうな笑みをしている

『…………悪いこと考えてる顔ですね』

「おや、心外だねぇ。僕はただ司くんにこれを試してほしいだけなんだけどね」

『………もう見るからに怪しいじゃないですか！？』

「フフフ、そうかな？Aはそう思うんだね」

『！は、はい…』

……この人、昔の私を知ってるからって名前で呼びやがって…！

類とは実は中学が同じで、瑞希とも知り合いだった

お互い、孤独の仲間として