可愛い私の困ったチャンたち。7

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Aside



『えっと、じゃあグク…でいいのかな？』

JK『はい、ヌナ！』

年下らしい彼に、彼の言う通り敬語をなくし、彼の言う通りの呼び方でその名を呼んだ。

子犬の様な彼は、ニコニコと尻尾を全力で振っている。


『ごめんね、私はまだ韓国の文化？に、詳しくなくて。その、ひょんとかぬなって何？』

そう言った私に彼はにっこり微笑んで『男は年上の親しい男性の事をヒョン、女性をヌナって呼ぶんだよ。女の場合はオッパとオンニ。あんまり聞かない？』と。



私の名前はAで、ヌナじゃない。
なるほど。そう言う意味。

へー、韓国語講座では習わなかったな。

でも、親しい人に対してそう呼ぶのなら、何で私をヌナって呼んだのかな？

私たち、初対面よね？
これから毎日会うわけじゃないし。

結構誰にでもそう呼ぶのかな？
韓国の人って、一度会ったらみんな友達、的な思考なのかな？



JK『ところで、どうして僕たちが芸能人だって思ったの？』

一人色々と考えていると、まんまるお目々のグクが私に興味津々にそう言う。

んー、何て答えようか。



『はは、困ったなぁ。んー、何で言えばいいのかよくわからないんだけど……私の周りにも、芸能人が多くてね？それで、二人の雰囲気とか、そう言うのが似てるなぁって思ったの』



そう言った私に、ミンさんもグクも、なぜかすごく納得した顔をしてて。

私のそんな端折った説明を信じて理解してくれるなんて、この人たち人のこと信じすぎじゃない？

もし私が嘘ついてたらどうするんだろ。


SG『なるほどね、それでか…理解できた。
Aさんもアイドル？あ、モデル？』

JK『ヒョン、ヌナは絶対女優だよ！
モデルみたいにスタイルいいけど、こんな綺麗なら女優さんだよ！』

『違うよ、私はスタッフの方』


裏方って韓国語でなんて言うのかな？


SG『なるほどなるほど…Aさんの雰囲気とか考えると、すごく分かるな』

『え？』

SG『すごく綺麗で雰囲気あるけど、どこか俺らと一線引いて、なんかすごい見守られてる感じしたんだよね。あ、ごめん気持ち悪かった？』


んー、それはもう仕方ないよね。
だって私、常に子供みたいな困ったチャンたちのお世話してきてるんだから。


『全然、気持ち悪いなんて思わないですよ。
それにミンさんの言う事、なんとなく心当たりあるんで』




そう言い笑う私に、彼は少し眉を顰めて言う。



SG『…ミンさんってなんか呼ばれ慣れないから、名前で呼んでくれない？』

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