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隆二 side
飽きたように令嬢から目を逸らしたこのパーティーの主催者であり、ROYAL BLUEの創業者であるケイト氏が呼び寄せたのは、紛れもなく俺たちのお姫様だった。
英語で話してて、所々しか内容はわかんないけど、でもいつも見ているAちゃんとは違ったその雰囲気や醸し出す表情に、全身が妙に泡立つのがわかった。
「隆二、広臣、お疲れ様」
ニコリと俺たちに微笑んだAちゃんは、いつもに増して綺麗で。
思わず頬が熱くなった。
隆二「何でここにAちゃんが…」
そう言葉を発した俺にAちゃんが口を開こうとした時だった。
女「あなたどこの所属?あ、モデルか女優？にしては見たことない顔ね?」
無遠慮にAちゃんに声をかけたのは隣にいる女だった。
自分の方は名乗りもせず、明らかにAちゃんを見下すような態度でそう言ったこのバカな女に、Aちゃんは一瞬キョトンと考えるような表情をした後、「ふふっ」と小さく、とても品よく笑った。
女「私はこのパーティーの、まぁ言うなれば主役ね。感謝してよね?私から声かけてあげたんだから」
何をどう勘違いしたらその思考になる…。
突っ込みどころが多すぎる女に、もはや怒りを通り越して呆れてものが言えない。
基礎英語程度は、一応社長令嬢だし教育を受けてきたらしく、英語ができるらしい。辿々しい発音と文法で主催者であるケイト氏に媚を売るように話しかけるが、ｹｲﾄ氏はそんな女を見ることもなく、Aの肩に手を置き、とても愛おしいものを見る目で彼女を見つめた。
ｹｲﾄ『…A。この頭の出来の悪そうな令嬢にご挨拶して差し上げて？』
女「え？」
辛辣な言葉を察知したらしい女は、一瞬眉間にシワを寄せた。
そして、口元に手を添えて何かをｹｲﾄ氏につぶやいた彼女は、とても美しく微笑んで英語で挨拶した。
『ごきげんよう？LDH 総合音楽プロデュース部門チーフの七瀬Aと申します』
ドレスの裾を美しく捌き、どこぞの国の王族かと言いたくなるほど気品に溢れた仕草で流れるようになされたカーテシー。
ｹｲﾄ「あぁ、ごめんなさいね。ここは日本だもの、日本語でお話ししましょう。私、日本が少し勉強したのよ？」
「ふふ、お披露目の機会ができてよかったね、ケイちゃん」
ｹｲﾄ「日本語の教師がよかったのよ。とても有能で、スパルタで……「ケイちゃん…?」あら、おしゃべりしすぎたわね？ごめんさい？」
まるで貴族同士の会話。
続く (更新停止中)
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water(プロフ) - 最近このお話を見つけて2日で読み切っちゃいました！wめちゃめちゃ好きなタイプのお話なのでリピートさせてもらいます‼️続きを楽しみにしてます(*´˘`*)♡ (2023年1月13日 16時) (
レス) id: 649b8529b5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ゆりえさん» コメントありがとうございます🙇♀️そういうコメント嬉しすぎてニヤニヤしちゃいました🤭このストーリー好きとか、リクエストあったら遠慮なくどうぞ🫡✨ (2023年1月9日 17時) (レス) @page48 id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりえ(プロフ) - こんばんは！更新めちゃくちゃ楽しみに待ってましたーーー！！！このお話し大好き過ぎるので、よく1から読み返していたので続きが気になりすぎていました✨また更新楽しみにしていますね☺️ (2023年1月6日 1時) (レス) id: 4382da2c62 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - anさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます^_^！更新頑張りますので、気長にお待ちください(^^) (2022年12月23日 2時) (レス) id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - めーちゃくちゃ更新楽しみに待ってました⸜(๑⃙⃘'ω'๑⃙⃘)⸝更新ありがとうございます！続きも楽しみに待ってます！ (2022年12月21日 14時) (レス) id: 0a24ea1d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2022年1月31日 14時
