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北人 side



『Thanks.See you later』

突然どこかに通話をしたかと思えば、流暢な英語をペラペラと話して何やら楽しそうな様子のAさん。

かと思えば電話が終わったらしく、俺とATSUSHIさんにニヤッとイタズラっぽく微笑んだAさん。


「あっくん、北ちゃん。この後仕事は?」

北人「特にないです。明日も午後から取材だけだから」

ATSUSHI「ないよ。明日も休み、トレーニングだけ」

「んふふ、よし。2人とも、私のオフィスに来て。
おしゃれして、高い酒飲みに行こ♪」

美咲「…楽しい展開期待してるわ、A」

「任せてよ、あの子と同じやり方で倍返ししてあげる」



ニヤリと黒い笑みを浮かべたAさんは、俺とATSUSHIさんの手を取るとエレベーターに駆け込みすぐに扉を閉めた。


健太「あれ?Aさん帰ったんじゃ?
ATSUSHIさんに吉野くんまで。なんかあったんすか?」

「まぁね。あ、あと数分で私に来客があるからお通ししてね」

健太「?了解っす」



Aさんのオフィスのあるフロアについて、健太さんとの挨拶もそこそこにオフィスのさらに奥…ダークブラウンの重厚な扉を開けてそこへと進む。



「とりあえずコーヒーでも飲む?」

ATSUSHI「俺ブラックね」

「ふふ、知ってる。北ちゃんは…ミルク多めの砂糖なし、だったよね?」

北人「あ、はい。ありがとうございます」



初めて入ったその領域は、ランペの中でも伝説のように話されている憧れの場所。

そこに入ることができるのは、Aさんの許可を得たものだけ。



「はい、どーぞ」

北人「ありがとうございます」

「ん?どうしたの?何か珍しいものでもあった?」


広い室内、落ち着いたインテリア。

女性の部屋というよりは、ダークブラウンと黒で統一されたどこかの若手社長の部屋のようだ。


北人「あ、すみませんジロジロみて!初めてこの部屋に入ったから、なんか見るものみんな新鮮で…」

ATSUSHI「あ、初めて入ったんだ?どうこの部屋?俺とHIROさんとでコーディネートしてみたんだけど」

「別に何も面白いものなんてないと思うけど」


あぁ、なるほど。
だからこんなシックな感じで仕上がってるのか。

この部屋はAさんの専用部屋。

Aさんのためだけに作られたプライベート空間。

Aさんに許された人間しか出入りできず、Aさんに憧れる全ての人間は、この幻の様な、伝説の様なこの部屋に少なからず憧れを持っていると言っても過言じゃない。

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water(プロフ) - 最近このお話を見つけて2日で読み切っちゃいました!wめちゃめちゃ好きなタイプのお話なのでリピートさせてもらいます‼️続きを楽しみにしてます(*´˘`*)♡ (2023年1月13日 16時) (レス) id: 649b8529b5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ゆりえさん» コメントありがとうございます🙇‍♀️そういうコメント嬉しすぎてニヤニヤしちゃいました🤭このストーリー好きとか、リクエストあったら遠慮なくどうぞ🫡✨ (2023年1月9日 17時) (レス) @page48 id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりえ(プロフ) - こんばんは!更新めちゃくちゃ楽しみに待ってましたーーー!!!このお話し大好き過ぎるので、よく1から読み返していたので続きが気になりすぎていました✨また更新楽しみにしていますね☺️ (2023年1月6日 1時) (レス) id: 4382da2c62 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - anさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます^_^!更新頑張りますので、気長にお待ちください(^^) (2022年12月23日 2時) (レス) id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - めーちゃくちゃ更新楽しみに待ってました⸜(๑⃙⃘'ω'๑⃙⃘)⸝更新ありがとうございます!続きも楽しみに待ってます! (2022年12月21日 14時) (レス) id: 0a24ea1d34 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2022年1月31日 14時

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