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SG side
JK『ちょっ、シュガヒョン？』
置いてかないでよ〜、とついてくるジョングク。
けど、俺はもうそのピアノの音に魅了されていた。
人と人の合間からピアノを覗き込むと、そこには5歳くらいの男の子と、"純白"って言葉がよく似合いそうな、そのくらい真っ白な女性がいた。
もちろん肌の白さもだけど、雰囲気そのものが真っ白。
隣でピアノの鍵盤に一生懸命になってる子供に笑いかけるその笑顔も、ピアノに指を走らせて楽しそうにしているその横顔も、何もかもが、真っ白。
まるで彼女の周りにだけ、温かな粉雪がフワフワと舞っているようで。
それは温かな春の陽だまりに舞い降りた、雪の妖精の様にも見えた。
JK『…うわっ。めっちゃ可愛い女の人』
可愛い、綺麗、どちらともとれるちょっと不思議な美しさ。
隣のジョングクも目を丸くさせて彼女に釘付け。
仕事柄、可愛いアイドルや美人な女優なんかは見飽きるほどだが、純白の彼女はそのどれにも当てはまらない魅力が溢れていて、俺も目が離せなかった。
しばらくすると、一緒に弾いていた子供は純白の彼女の演奏に聞き入って手を止め、それを合図に少しだけ微笑んだ彼女は両手をピアノに添えて、心底楽しそうな顔をして、音を紡ぐ。
音遊び。
そんな言葉がよく似合う、弾む様な音。
けれど決して軽くはなくて、洗練された音選びとそれを実現させる技術。
『すごいね、あの子。音大の子かな？』
『動画撮ろ！めちゃくちゃうまい！』
ギャラリーはそうざわつくけど、聞く人が聞けば分かるその技術に、上手い、なんて言葉は軽すぎると感じるほど。
すごいすごい！と目をキラキラさせる男の子に近寄っていったのは、きっと本能のせいだ。
驚くジョングクを置いて、俺は人混みをかき分けて男の子に声をかけ席を譲ってもらう。
「え？」
ちゃっかり隣に座ると、演奏を止めようとする純白の彼女。
初めて交わされた瞳に、思わず時間が止まった感覚になり、慌てて意識を現実に引き戻し、『やめないで』と辛うじて声を掛ける。
漆黒の大きな瞳に、ぱっちりとした二重、陽の光を知らない様な純白の肌は透明感に溢れていて、形の良い小さな唇はリンゴみたいに赤い。
その容貌から浮かぶのは、子供でも知ってるあのお姫様。
SG『…フッ、白雪姫だな』
「え？」
SG『や、何でもない。よかったら一緒に弾いてもいい？』
ポカンとした顔の彼女にそう言うと、一つ微笑み「sure！」と。
え、発音良すぎない？
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water(プロフ) - 最近このお話を見つけて2日で読み切っちゃいました！wめちゃめちゃ好きなタイプのお話なのでリピートさせてもらいます‼️続きを楽しみにしてます(*´˘`*)♡ (2023年1月13日 16時) (
レス) id: 649b8529b5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - ゆりえさん» コメントありがとうございます🙇♀️そういうコメント嬉しすぎてニヤニヤしちゃいました🤭このストーリー好きとか、リクエストあったら遠慮なくどうぞ🫡✨ (2023年1月9日 17時) (レス) @page48 id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
ゆりえ(プロフ) - こんばんは！更新めちゃくちゃ楽しみに待ってましたーーー！！！このお話し大好き過ぎるので、よく1から読み返していたので続きが気になりすぎていました✨また更新楽しみにしていますね☺️ (2023年1月6日 1時) (レス) id: 4382da2c62 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - anさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます^_^！更新頑張りますので、気長にお待ちください(^^) (2022年12月23日 2時) (レス) id: ec092ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - めーちゃくちゃ更新楽しみに待ってました⸜(๑⃙⃘'ω'๑⃙⃘)⸝更新ありがとうございます！続きも楽しみに待ってます！ (2022年12月21日 14時) (レス) id: 0a24ea1d34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2022年1月31日 14時
