なな ページ9
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「ほらA、自己紹介したの？」
「…A・スロット、です。たすけてくれて…ありがとう…！」
「えっ！！……っ？」
嘘だろスロット家！？と俺は目を見開いた
というかなんで気づかなかったんだあの時の俺、Aの胸元にある大きなリボンの真ん中、光輝く宝石の存在に俺は気づいてなかったのである
「あぁ、敬礼なんてしないでくれ！…下心なんてないよ、本当に友達になって欲しいんだ」
「この子ったら、人にも好き嫌い激しくて…」
「…僕なんかでいいんでしょうか…」
「…あら、Aはもうその気見たいね」
Aのお母さんがくすっ、と笑ったかと思うと俺の体に軽く衝撃が走った。
そう、Aに抱きつかれたのである。Aは小さい頃から背が低くて…出会った頃も俺の方がデカかった、そのせいかAは俺の腕に納まっちまって…
「あっ、あのっ…！」
「ライナー、お友達になろ」
「…うん！」
可愛い、可愛すぎるぞ俺達。そう思いながらあの時のことを思い出して感傷に浸る
Aの両親も嬉しそうに俺たちを見守るだけで止めようとしない、珍しい人間がいるんだなぁ、と俺は柄にもなくそう思ってしまった
というより、ここまで偽善っぽく見えない善人を見たのは初めてだったから
それからAは積極的にこっち側へ遊びに来た。気づいたらガリアードやベルトルトなんかとも仲良くなってたし、あのアニでさえ心を開いてた
なんというか…加護欲が煽られるというか…放っておけないんだ、みんなして
その中でもいちばん懐いてたのは……そうだな、マルセルだったような気がする。
マルセルはそんなことないって言ってたが、きっとAはマルセルが好きだったんだろう、と俺は予想してた
俺の予想は不運にも当たってしまい、この前ガリアードが苦しそうに俺に言ってきたんだが
「…A」
『んー？』
「…マルセルの事なんだが」
『ライナーってば。…大丈夫よ、私だって子供じゃない』
そういったAの目元は少し赤く色づいていて、俺は言葉を失ってしまう
いいわけが無い、そんなわけが無いだろう。お前は本当にマルセルが好きだったんだから。
「そう、か…」
「ライナーこそいつまでもしょげてたらダメだよ。…ほら、みて、朝だよ」
Aは俺をいつまでも”ドベ”と言い続ける。それはきっと自分自身を守るため、だから俺も無理に呼ぶなと強要することは出来ない
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Strawberry(プロフ) - ポルコ推しの方にそう言っていただけると安心です…！一応原作沿いになってしまいますが最後の最後までポルコは全開で行きますのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年1月31日 22時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
紅月夜。(プロフ) - もうすっごく面白いです、！ポルコ推しなので出てくるたびにニコニコしてます。主ちゃん、ライナーと結ばれるのかなあ、ポルコは死んじゃうのかなあと色々考えながら読んでます笑、続きが楽しみです！！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: bd5a9d7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年1月14日 17時
