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「…苦しいよお…」
「お前が欲張るからだろうが」
「とほほ、すっかり財布が軽く…」
腹が膨れて歩けないガビをライナーが引きずり、その横をAが歩く。
Aは己の長財布の中身を見ながらガックリと肩を落とした。
「え！Aは沢山お金もってるんでしょ！？」
「……今日はってことよ！」
まさかエルディア人の怪我を治すために使っているとも言えず、Aは口をつぐんでそっぽを向いた。
ライナーは仕方なさそうに溜息をつき、Aに向けていた視線を前に戻す
「…毎日お祭りすればいいのにね」
「…そうだな」
「なんだかね、最近初めてのことばっかり起こるの」
「そうだな」
「なんだか…何かが変わりそうな気がする」
「！……あぁ、そうだな」
3度目のそうだな、は僅かな期待を込めた言葉だとAは目をふせ、夜のことを思い浮かべた。
今日は催事の日、…しかし全員の緊張が緩んでいる人も言える。
Aは本人の希望で戦士の横に座る。その服装が普段と違うだけでAに変わりはない
「A、その腰のは…？」
「新兵器なの、私が試作してる」
「へぇ、これでAの怪我も少なくなるといいね」
長めのマントによって隠れた腰元をライナーは驚いたように凝視していた。
Aの腰に着いたその膨らみに見覚えがあるのだ、むしろ見覚えしかない。
「(立体機動…？しかしなぜAが……？)」
「ライナー…ライナー??」
「っ、…どうした？」
「ファルコが…」
呼んでる。とAに言われてやっとライナーは少ししたで息を切らした様子のファルコに気づいた。
Aやポルコ達も不思議そうな顔でファルコを見る
「ブラウン副長ちょっといいですか？」
「今からか？」
「いいんじゃない？時間はあるから」
Aが腕に着けた時計を確認し、そういうとファルコはライナーを連れて歩いていってしまった。
Aはそんな2人の後ろ姿を少し不安そうに見つめている
「A？どうした」
「…なんか嫌な予感がして」
「そうか？まぁこれだけ平和ボケしてればな…」
「ポッコもはしゃいでたのに」
「なんだよその顔」
やれやれと首をすくめたAの頭をポルコがどつき、Aは痛がる振りをしながら楽しそうに笑って見せた。
「今は楽しまないとね」
「…これが最後かもしれねぇしな。」
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Strawberry(プロフ) - ポルコ推しの方にそう言っていただけると安心です…！一応原作沿いになってしまいますが最後の最後までポルコは全開で行きますのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年1月31日 22時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
紅月夜。(プロフ) - もうすっごく面白いです、！ポルコ推しなので出てくるたびにニコニコしてます。主ちゃん、ライナーと結ばれるのかなあ、ポルコは死んじゃうのかなあと色々考えながら読んでます笑、続きが楽しみです！！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: bd5a9d7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年1月14日 17時
