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「＿＿巨人は南からやってくる」
ライナーがパラディ島の地図に指を滑らせながらそういった。
正面に立つAは真剣にその話に耳を傾け、頭の中で戦略を練る。
「その意識から壁の北側の山岳部に行くほど守りは薄くなっていきます」
「なら北側から叩くべき？」
「それも一つの手でしょう、しかし大型船が着岸可能な桟橋は依然として南の波止場のみです。
我々の物量を生かすのなら…」
「では南か」
ほぼ二人で作戦をねっている状態だったところに口を挟んできた上官を、Aは横から真顔で見つめると、そのまま視線をライナーに滑らせた。
まだだ、ここで逆上したらまたポルコに短気だとバカにされるぞ。
「…」
「ですが…我が軍は島の南沖で既に32隻を失っております。それほど敵の注意が集中していますので波止場が破壊されている可能性もあり＿＿」
「では何が言いたいのだ」
「…少し黙れる？今はブラウン副長が"作戦に必要な情報"を話しているの、…で、あなたのその発言は私の考えうる作戦に何か利益をもたらすモノなの？」
「もしなんの利益もないなら、私の作戦を無駄にしたいというふうに捉えるけれど。それでもいいわね？」と言い切ってAは軽く頭を抱えた。
やった、やってしまったとAは少し考え、途中まで練り上げられていた作戦をやっとの思いで頭にうかべた。
そして近くにあった白紙を手に取って作戦をガリガリと書き出す。
「い、いえッ、そんな滅相もないっ！申し訳ありません…！」
「…ブラウン副長、続きを話ましょうか。」
「……はっ、」
結局作戦はトントン拍子に進み、Aが全案を紙に書き出したことにより会議は終わりを告げた。
疲れきったように背筋を伸ばしているAの横にいたジークが「おつかれさん」と労りの声をかけてやる。
「うん、ありがとうジークさん」
「にしてもお前、またキレたろ」
ポルコにからかう様にそう言われ、Aは肩を竦めて拗ねたようにそっぽを向いた
「仕方ないじゃん、ライナーの話を遮るし私の中の作戦までバラバラにするし」
「まぁまぁ、やっぱりかっこいいです。Aさんは」
「…はは、かっこよくなんてないよ…。」
コルトの憧れています、とでも言いたげな瞳にAは目を背けてため息を着く
しかしコルトは首を振り、「そんなことありません！」と言った
「Aさんは我々エルディア人全員の憧れですから！」
「…へ、そ、…そうなんだ…。」
「あ、A照れてる」
「ピークってば！」
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Strawberry(プロフ) - ポルコ推しの方にそう言っていただけると安心です…！一応原作沿いになってしまいますが最後の最後までポルコは全開で行きますのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年1月31日 22時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
紅月夜。(プロフ) - もうすっごく面白いです、！ポルコ推しなので出てくるたびにニコニコしてます。主ちゃん、ライナーと結ばれるのかなあ、ポルコは死んじゃうのかなあと色々考えながら読んでます笑、続きが楽しみです！！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: bd5a9d7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年1月14日 17時
