壁の中の少年 ページ23
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「こらウド」
「街のものに当たるのはやめなさいって、何度も言ってるでしょうに…。」
「あ！ライナー！A！」
二人の男女の声に振り向いたガビは嬉しそうに顔をほころばせて2人に近づいた。
Aとライナーである。ガビはAに力いっぱい抱きつき、そして横にいたライナーにも顔を向ける
「もう歩いていいの？」
「あぁ、みんなも無事だったか？」
ライナーはそう言ってガビを初めとした4人の頭をぼす、と少しだけ雑に撫でて見せた。Aはそんなライナーの様子にくすっと笑い、未だ抱きついているガビの頭を撫でてやった。
「もう、子供じゃないって…ねぇ！私たちレベリオの本部に帰れるんだって！それまでにこの街を回ろう！」
がば！と顔を上げたガビが目を輝かせてそう言い、Aとライナーの手を引いて進もうとする
Aは苦笑いをしながらも抵抗はせず、ガビの後を続く
「コラコラ…」
「おい」
「こんな機会滅多にないよ」
すると海辺に立っていたファルコが口を開いた
「ブラウンさんは寝てた方がいいんじゃないですか？Aさんと、怪我したって聞きましたよ。」
「…大丈夫だ、心配ない」
ライナーはゆっくりとファルコの方に近づき、腰をおってファルコの頭を撫でて見せた。
ガビが抵抗するようにAの体に再度抱きつき、ファルコにべー、と舌を出して見せた
「私も大した怪我じゃないし、大丈夫よ。」
「ファルコが帰って寝な！二人がいいって言うんだからいいのよ！」
「ッ〜…！俺も行くよ！」
「ふふ、ファルコも乗り気ね。」
Aは楽しそうにファルコを手招きし、ガビもAから体を離して振り向き街の方へと向かおうとした。
「待てガビ、そっちは子供が行っちゃダメってマガト隊長が…」
「でも私隊長が行ってるの見たよ」
「心配性」
「まぁまぁ、ウドの言うこと聞きましょうね、ガビ」
Aがそう笑ったその時、ライナーははっとしてその光景を見つめた。
笑うAに、周りには自分以外の候補生時代の仲間たち。ライナーは己から遠ざかろうとする五人に手を伸ばし、「待って」と呟いた。
「え？」
「……そっちの店はまだお前らには早い、A、そのまガビを捕まえておいてくれ。」
「わかった、…けど。」
先程の様子を気にしたのか、Aは心配そうな顔でライナーを見つめた。
「…？」
ゾワ、と全身に悪寒が走った。
Aは咄嗟に視線の先を探るがそこには誰もいない
「…気の所為、か。」
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Strawberry(プロフ) - ポルコ推しの方にそう言っていただけると安心です…！一応原作沿いになってしまいますが最後の最後までポルコは全開で行きますのでこれからもよろしくお願いします!! (2022年1月31日 22時) (
レス) id: ea9e40fa3e (このIDを非表示/違反報告)
紅月夜。(プロフ) - もうすっごく面白いです、！ポルコ推しなので出てくるたびにニコニコしてます。主ちゃん、ライナーと結ばれるのかなあ、ポルコは死んじゃうのかなあと色々考えながら読んでます笑、続きが楽しみです！！ (2022年1月31日 18時) (レス) @page42 id: bd5a9d7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2022年1月14日 17時
