reborn ページ34
·
「バカ!!!このバカ姉貴!!!」
「痛っ、痛いよイザナ!アタシ病人なの分かる!?」
「そんだけ元気なら大丈夫か、心配して損したな、イザナ」
「は!?心配なんてしてねぇよ!」
半ギレのイザナと苦笑いをしているカクちゃん、アタシは2人に挟まれて苦い笑みを浮かべていた。
こわいなあ、まだ要安静期間なんだけどなあ。今にも手が出そうなイザナから目が離せない、どうしよう
「とりあえず落ち着けイザナ、姉貴もいきてたことだし」
「勝手に殺さないでくれる?…すぐ退院して顔見せるから、二人はガッコ頑張りなさいよ」
アタシがため息混じりにそういえばイザナも鶴ちゃんもバツが悪そうにしてアタシから目を逸らした。
ほうほうなるほど、勉強が出来ないんだなこやつら。
「ごめん、アタシも勉強は専門外」
「違ぇよ!!」
「静かにイザナ!」
「…っ…安静にしてろよこのバカ姉貴!」
「?…はーい、また会いに行くからね」
何故か怒りながら出ていってしまったイザナ、するとこっそりと鶴ちゃんが理由を教えてくれた
「イザナさ、あんなんでも連絡受けてからずっとAさんの心配してたんだ。
正直安心したんだと思うぜ、…じゃ!また待ってるから!」
鶴ちゃんはそう言って嬉しそうに去っていった、部屋の向こうからイザナがキレる声が聞こえるけど気の所為ってことにしておこう。
きっとそれがいい案だと思う
「あいつらほんとに仲良いよなあ」
「あ、真一郎。暇なの?」
「なんだとお前!今日はワカたち連れてきてんだよ!」
「え?ワカ?…ベンケイにオミまで居んじゃん!心配してきたの?」
ゾロゾロと病室に入ってきたオミ達を見て苦笑い気味になってしまう。
対するオミやベンケイ、ワカは全く笑っていなかった。
真一郎だけが何故か気まずそうにあっちやそっちを見ている
つまり視線が泳ぎまくりってこと
「お前、こうなるって分かって飛び込んだだろう」
「…え?」
「バットで3回殴られても無事だったお前が入院なんてどんな大怪我だとおもったが…」
「まあ間違いなく、真ちゃんに当ってたら即死だっただろ。さすがはA…だが。」
ギラりとワカの目が光った気がした。
アタシがゴクリと唾を飲めばアタシの緊張した様子に気づいたのかオミが「耐えきれない」と言ったように吹き出した
「つまりよ、俺らはお前が心配だったわけだヨ、春千夜と千壽も泣きながら【Aは大丈夫か】って離れなかったんだからな」
「そりゃ、…わるいことしたな」
1637人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Niar(プロフ) - 時系列もわかりやすくてすっごく面白い!応援しています✨✨ (4月17日 16時) (レス) @page20 id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです(*´﹃`*)続きが気になります!応援してます! (2023年2月8日 6時) (レス) @page37 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2023年2月5日 6時) (レス) @page37 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ノア - やばいこの小説好き…更新待ってます!! (2023年1月8日 18時) (レス) @page37 id: 4e46d58fa8 (このIDを非表示/違反報告)
かばおまん。 - 更新まってます!夢主のポジションいいですね (2022年7月25日 12時) (レス) @page37 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Strawberry | 作成日時:2021年6月28日 1時