reborn ページ33
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「真一郎、待って、お願い」
ずきん、と頭が傷んだ。
なんだっけ、なんだっけ。この痛みは一体なんだっけ?
アタシ、置いていかれたの。あなたがいない世界はモノクロにしか見えなかった
圭介を守って死んだ時、やっと会えるんだって心底安心したの。
また会えて本当に嬉しかった。だからまだ行かないで、行かないで真一郎。
「真一郎!!!出てきちゃダメ!!」
「Aさん!?」
「よせ一虎!!!」
「A?」
ペンチを振り上げる少年に焦った顔の少年、ボケっとした顔でアタシを見上げる真一郎。
なんだ、急いだアタシがバカみたいだと安心して目を閉じた。
「おい!A起きろ!A!?ッくそ!
圭介!!お前ら早く救急車呼べ!話はそれからだ!!」
真一郎の焦った声が聞こえる、でも視界はぼんやりぼやけていて、…あぁ、もしかして真一郎を守れたんだろうか。
急いでバイクを横に着けて真一郎の店に飛び込めばもうそこからは一瞬だった。
気づけば目の前に真一郎が居て、アタシの後ろには圭介と一虎がいた
「しん、…いちろ」
「大丈夫だ、いま救急車呼んだから」
「…うん……大丈夫、大丈夫だから。
…泣かないでよ、シン」
男でしょ、と呟けば真一郎はさらに顔をクシャクシャにさせて泣き出した。
まったくもって心外だよ!アタシがこの程度で死ぬと思われてる事実がさ
真一郎は喧嘩弱いくせに絡まれやすいし、オミたちはガッコ違うから庇ってあげられないし、必然的に真一郎の隣にいたのはいつもアタシだった。
「…っはは、お前がこんなになるなんて、バットで頭殴られた時くらいだな…」
「…ん、だから大丈夫」
後ろから奇襲されることなんて月3回位のペースであったし、真一郎は相変わらず喧嘩弱いし…でもまあ、そこがみんなを引き寄せたのかもしれないけどさ
「真一郎くん!救急車きた!!」
「っいくぞ!ちょっとだけ我慢しててくれよ…!」
そういうのって動かさないんじゃない?とか言う気力もなくてアタシは大人しく真一郎の腕の中に抱き込まれていた。
次に目を覚ましたのはこの日から2日後、そろそろジロくんの誕生日だと言うのに、寝坊したせいかタケくんとジロくんに泣かれた、ごめんね。ふたりとも
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Niar(プロフ) - 時系列もわかりやすくてすっごく面白い!応援しています✨✨ (4月17日 16時) (レス) @page20 id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです(*´﹃`*)続きが気になります!応援してます! (2023年2月8日 6時) (レス) @page37 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2023年2月5日 6時) (レス) @page37 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ノア - やばいこの小説好き…更新待ってます!! (2023年1月8日 18時) (レス) @page37 id: 4e46d58fa8 (このIDを非表示/違反報告)
かばおまん。 - 更新まってます!夢主のポジションいいですね (2022年7月25日 12時) (レス) @page37 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Strawberry | 作成日時:2021年6月28日 1時