【東京ﾘﾍﾞﾝｼﾞｬｰｽﾞ】俺の姉ちゃんのおかげで色々助かる話Byたけみっち

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今日はAが俺に会いに来る日。あいつは俺の全部。






「イザナ、Aさんは？」


「そろそろ……来た」





制服をなびかせ、俺と鶴蝶は目の前でこちらに手を振る黒髪の女を見つめた



「イザナ！鶴(ｶｸ)ちゃん！」





「A！！！」


「…イザナ…」



後ろでため息を着く鶴蝶なんて知らん振りだ、Aはまるで聖母のように微笑んで俺を抱きしめ返した。
あーもう、ほんとにすきだ、ここだけは真一郎に感謝だな。



「真一郎は…？」


「今日はバイク屋やってるわよ。」


「…そっか、」


「すぐ会いに行くから待ってろって言ってたから、そんなに拗ねないの」



ぽん、と俺の頭を撫でるA、最近中学入ったけどやっぱ周りの女はクソばっか、俺が好きなのはこいつだけだ。


「…鶴ちゃんも！おいで！」


「っ！おうっ」



そう言って鶴蝶もAに抱きついた、鶴蝶じゃなかったらぶん殴ってたけど、まあ鶴蝶ならいいだろ。別にな。




ぎゅうぎゅうと俺ら2人に抱きしめられるAは嫌な顔ひとつせずに俺たちを抱きしめ返した。
Aと出会ったのは、俺と真一郎が出会ったのと同じ日


俺は兄が欲しかった



「お前がイザナか！」


佐野真一郎


「俺がお前の兄ちゃん、んで持ってこいつは…お前の姉ちゃんな！」


そして花垣A


「ちょっと、付き添いに来ただけって言ってるでショ」



黒髪に変な髪の男、金髪で穏やかそうな顔の女。そんな印象。
それから最初は渋々だったAも、何度も俺に会いに来てくれた。それに、鶴蝶とは知り合いだったらしい



バイクを教えてくれた、喧嘩の仕方も、不良の遊び方も、服も、髪型も笑い方も、全部2人に教わった、俺だけのふたり


「A！真一郎！」


「あっ、イザナじゃん！」


「久しぶりだな」


「どっちかケツ乗ってよ、ちょっと走ろ？」



真一郎は笑って頷き、Aも着替えてくるね、と裏へ向かった。



「A乗せてやってくれないか？」

「ははっ、姉貴まだ乗れねぇの？」


「失礼な、もう乗れるわよ」



Aはそう言いながらも嬉しそうな顔で俺の後ろに乗り、俺の腰に手を回した




「イザナのケツに乗る日が来るなんてね」


「うまくなったろ？」


「Aよりも全然うまいな」


「シンイチロー！！」


うしろでAはぷんすかと怒り出す
いいな、懐かしいこの感じ

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