検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:34,153 hit

髪の毛 ページ15

「…ねぇA」


『なぁに小筆くん』


「Aさ、髪の毛伸ばしてたことってないの?」







inkにそう問われてAはうーん、と顎に手を当てて悩む素振りを見せた


『…1度だけね、でもすぐに切ったよ』




「……どうして?」




『ひひ、大嫌いな奴に褒められちまったからね』






口角を限界まで上げてにんまりと笑うAを見たinkにはゾクッと身の毛がよだつ感覚が襲った


そんなに嫌いな奴だったんだねと苦笑いをするinkにAは兄弟を殺された、当たり前でしょう?とにっこり笑って聞いた




「……え?」


『僕の世界はバグで僕以外が消滅した

消滅する前は永遠にGルートを進むくそみたいな世界だったんだよ
まぁ君に見つかる前に僕はnightmareと出会ってここにいるんだけどね』


「Gルートを永遠に…」


『そうさ、1度目はゆっくりゆっくりと他のMonsterが殺される。

2度目は救う間もなくころされる

3度目には弟を目の前で無惨に殺される

4度目以降はそんなことの繰り返しだったんだ。
もう嫌だった、やめたかったんだ』




いつになく弱気に喋るAの話をinkは真剣にメモしていた
そう、忘れ癖の激しい彼は悲しい彼女の記憶を忘れないようにと必死なのだ



『そんなとき目の前にnightmareが現れた



その手を問答無用で掴んだよ。逃げたかった。

弟を、この地獄から救いたかったんだ』


「…君の言う弟はLOSEの事だよね…?

ついこの間言い争ってなかったかい?」


『ひひ、確かにね……もう僕にはそんな感情ないと思うよ

自覚がないのかもしれないけどさ!
弟と会った時、僕が感じたのはとんでもない程の罪悪感だったんだ』


「彼を置いて、助かる道を選んだからかい?」


『それもあるかな、まぁ色々あるんだよ
取り敢えず僕、LOSEに会っても和解なんて無理だよ。


光AUに行くつもりもないから』



もう一度笑ったA、もうつらそうな顔も狂ったような笑顔でもない
いつもの彼女の顔だった
inkは少し黙ったあとそうかい、と呟いた



「それじゃあerrorによろしくね」


『やだよ怒られたくないから』



inkはそのままポータルに飛び込んだ

『……はぁ…なんで小筆くんにこんな事ペラペラと……』

光AU→←エピック



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
49人がお気に入り
設定タグ:Undertale , 闇AU
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Strawberry(プロフ) - 月崎まおさん» まおさんリクエストありがとうございました!!まったく理想には添えてなかったかと思いますが喜んでいただけで良かったです!!更新停止してしまい申し訳ありません!これからきちんと更新していきますのでまたよろしくお願い致します! (2020年6月17日 7時) (レス) id: 1d2ec8e095 (このIDを非表示/違反報告)
Strawberry(プロフ) - ちい☆さん» コメントありがとうございます!!更新停止してしまい申し訳ありません!これからは更新していきます!! (2020年6月17日 7時) (レス) id: 1d2ec8e095 (このIDを非表示/違反報告)
月崎まお(プロフ) - あぁああああああ!!!リクエストのやつ書いてくださりありがとうございます!!やっぱり作者さんの書き方好きです…!!忙しい場合はゆっくり休んでくださいね。ありがとうございました! (2020年6月16日 19時) (レス) id: 45eab09af0 (このIDを非表示/違反報告)
ちい☆(プロフ) - これ前からずっと好きなんです!更新頑張ってください! (2020年5月30日 20時) (レス) id: ad63e460c8 (このIDを非表示/違反報告)
Strawberry(プロフ) - 咲夜月さん» あぁぁ!申し訳ない間違いです!教えてくださりありがとうございます! (2020年3月6日 22時) (レス) id: 1d2ec8e095 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Strawberry | 作成日時:2020年1月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。