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さん ページ4

「…はは、あんたやるじゃん、いとーくん」


「はっ、こちとら伊達にあいつの相棒やってないんでな」



Aは鼻からでてきた血を舌で舐めとった。
口内はもうすでに血の味が充満していて心底気持ちが悪い。しかし倒れる前兆も見せようとしない2人は未だに対峙しあっていた。






「…ひひっ、もうやめよーか、いとーくん


アタシ疲れちったぜ」




「はァ!?お前ほんッッと…マイペースな野郎だな!」



「オトメに野郎だなんて失礼な奴」




Aは口についた血を拭って口角を上げた、結局メリケンサックをつけた拳はほとんど使わず、蹴り技ばかりだったらしくスカートをバンバンと払っている






「しっかし強いんだねェ、キミ」



「おめーもな」



一応タイマンでやりあった2人のあいだに謎の友情が芽生えたらしく2人は顔を合わせてニヤッと笑った



「今度からあーいう喧嘩はやめろ」




「断るわ、あれがたのしいんでしョ」




「…ほんとクソだな…」





クソで結構!と告げたAはメリケンサックをポケットの中へしまい込み、少し崩れた髪の毛を整える
伊藤も同じく崩れた髪を整えるようにして手を頭に持っていく








「それにしても、なんナノ?その髪の毛」




「あ?イカしてんだろ」





キメ顔を向けてくる伊藤に対してAは薄い眉毛をしかめてそのまま路地裏から出た。
おい無視!?と後ろで喚く伊藤はその通り無視である。









「…あ」


「お……へぇ」








「「……こりゃマブイねェ」」







Aに追いついた伊藤はAの目を向けた方向に同じく目を向け、そのまま丸い目をもっと丸く見開かせた




「あ、…開久…!」


「いとーちゃんよ、あのマブイにーちゃんと知り合いなノ」


「マブ…い?だと!?」





アホかてめぇ!と叫んでくる伊藤を無視してAは口角を上げた、それに対する金髪の彼も口角を上げてAのことを見すえた






「気ィ狂ってやがんのかァ…?」


「イヤイヤ、アタシ、嘘はつかないタチでさ」


「ヘェ…」




新しい玩具でも見つけたような顔で笑う二人を見て伊藤は内心汗をかいた
ナンコーのやつがまた危ないことに首を突っ込もうとしているのだから当たり前である。




伊藤は瞬時にAの異変に気づき、パシッとその手を捕まえた



「待てよタカムラ、何するつもりだ?」


「…あのにーちゃんとバンゴー交換でもしようかと思ってね」




Aの短いスカートがひらりと揺れる。

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.*桜餅*.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 面白いです!作者様のペースで良いので更新待ってます! (2020年9月7日 18時) (レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年7月23日 7時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年7月22日 7時

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