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にじゅう ページ20

「………っておい!!Aどこ消えた!?」


「知らねぇ…結構前から…」



段々とアジトへ近づいていく俺たち、しかしいつの間にかAが姿を消していた
何故だ、いままで俺たちの真ん中を呑気に歩いていたはずなのに…!!


「どっかでなんか見つけたんだろ、とにかく行くぞ」



伊藤がいつになく冷静だ、まぁ怒ってんだから仕方はねぇけど




ようやくアジトが見えてきた頃、俺の頭にカチ割られるような痛みが走る
あまりの衝撃に立っていられず俺と伊藤はそのまま伏せてしまった




後ろからは東京モンの笑い声
どうやら二人いるらしい、俺の歯ダメにしやがって、なんて呟いている男



「そういやぁあの女はどこ行った?

俺、あの女にも借りがあるんだけど」



坊主の方がそういえば伊藤はくっ、と眉に皺を寄せた



「あ、もしかして逃げちゃったのかなぁ??」


女だから仕方ねぇかぁ?そういった時、伊藤が言い返そうとしたんだか口を大きく開いた
その時、






「…どーもぉ、お呼びィ?」



この声は、あの女の。









「ごめんねぇ伊藤、三橋

ちょっくら面白いもの、みっけたもんでさぁ」



痛む頭を抑えて振り返ってみれば、そこに立っていたのは鉄パイプ片手に笑みを浮かべるA、そしてその後ろには灰色の制服を着た開久のやつら


「あ…?お前なんで開久と…」


「アタシがこの人ボコボコにしてたら来てくれてさ、ま、ぜぇーんぜん協力的じゃないんだケド」





運ぶの手伝ってくれたから、まぁよし。とAが言っている
ボコボコ?運ぶ?なんの事だよ。と思った時、開久のやつらが何やら男を引きずって出てきた
無様なことに血まみれ、慈悲の一欠片もないAがやったのは一目瞭然だった




「こーのちゃぁん…」


ロン毛の男がそう呟く、



「やっべぇ〜…」



そういった紅野が踵を返し、それに遅れて岩田も踵を返して逃げだした
すると開久の集団から低くて思い声がした




「追え」


それを合図に開久のヤツらが走り出す
Aは呑気にこちらへと走りよってきた



「いやぁ、アンタらが怖い顔でアジト向かってる時にあのロン毛みつけてさァ

居場所吐かせるついでにボコってたのぉ」


キャピ、とでも言いたげな歪んだ笑顔を俺らに見せるAに、伊藤はため息を吐いた
Aはカランカラン、と音を鳴らしながら鉄パイプを捨て、俺たちを立ち上がらせる




「負けてらんないねェ…追うヨ」




言われなくたって!!と俺たち3人も駆け出した

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.*桜餅*.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 面白いです!作者様のペースで良いので更新待ってます! (2020年9月7日 18時) (レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年7月23日 7時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2020年7月22日 7時

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