じゅうさん ページ13
「三ちゃん！どうしたのよ！」
Aがつまらなそうに空を見上げだした頃、理子と伊藤、そして京子と明美が公園へと到着した
理子は心配そうな顔で2人を見つめる
「お前ら…」
「駅でAと三ちゃん待ってたら2人が来て…伊藤ちゃんも行けなくなったって言うから…」
「A！額に血が着いてるじゃない…！」
理子は慌てた顔でAに近寄り、カバンから出したハンカチでAの額を優しく拭った
Aは困ったように笑って理子に礼を告げる
「あー…ちょっとこのバカと一緒に車に轢かれてね
ただ、もう大丈夫そーだから」
轢かれたという言葉に一同が声を上げる
落ち着けヨ。とAは笑った
すると明美が首を傾げて口を開く
「あれ？高村サンあんた…」
「……」
Aが何か言う前に京子が明美を止めた
察しのいい子はイイねぇ、とAは目を細めた
「あっちも20キロくらいしか出てなかったもんでな、もう平気だ」
「そうそう、心配しなくても平気だから」
そう言って三橋はベンチから立ち上がってテレビ体操を始めた
さすがのAも困惑の表情でそれを見つめてため息を着く
「確かに…平気っぽいけど…」
「まぁ一応大事をとってコイツと病院行くけど、伊藤にも付き合ってもらうから
まぁ理子は佐川んとこ行ってくれ、
そしたら京子ちゃん達はガンくれたヤツらをシメに行ってくれ」
そう三橋に言われた京子は目をぱちくりとさせる
対する伊藤も困惑した顔で京子を見つめた
「えっ！？」
「……み、三橋さぁん…そんなこと言ってないじゃないですかぁ〜」
「行きましょう京子さん！ボッコボコにしてやりましょう！」
京子が誤魔化そうとした時明美がそう告げる
Aはそのやり取りを見て愉快そうに口角を上げていた
「なにこのねーちゃん達」
「見るなみるな、バカップルが移るぞ」
「オメーは理子チャンとでもイチャイチャしとけや」
はァ！？と声を漏らす三橋を他所にAは頭の止血をし続ける理子を見つめた
「もういいぜ、理子チャン、
充分だ」
「でも…」
「止まんねぇのは打ち所悪かったセイだからサ
そんなに心配すんなって」
そうそう、と三橋も軽く頷きAの背中を叩いた
「こいつ細くて折れそうなくせに思ったよりタフだからな！！」
「三ちゃん！だからって叩くことないでしょ！」
痴話喧嘩を始めた2人をAは遠い目で見つめるのであった
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.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 面白いです！作者様のペースで良いので更新待ってます！ (2020年9月7日 18時) (
レス) id: 8cd8f5d021 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 夢主と中野誠(アニメの方にしか居ない人だけど)が付き合ってる設定の小説も書いて欲しいです (2020年7月23日 7時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Strawberry | 作成日時：2020年7月22日 7時
