【今日俺】なんようこうこうにねんせい、なんと卑劣度No.2【drm編】

じゅういち ページ11

「…でも今回、サトシくん達もあの東京モン追っかけてるらしくてネ

どーしたものかねェ…」






そう言ってAは俺に肩を貸して立ち上がった
正直蹴られた背中が痛くて立ってられたもんじゃねぇからありがたい





「サトシ…って、開久の頭じゃねぇか！

え？なに！？お前知り合い！？」


「トモダチ」


「は！！！！？」





だけどこいつの顔を見るにトモダチ認識してるのはこいつだけだな。向こうは知り合いとも思っちゃいないんだろう…
なんて哀れな高村チャン！！！



「テメェをここに捨てて行ってもいいんだヨ」



「すみません！！滅相もございません！！！ありがとうございます高村様！！」





いつも以上に冷たい目で凄まれちまったら仕方ねぇだろ！！俺だってこの卑怯者は敵に回したいとは思わねぇよ！！！

まあ煽りがいがあっておもしれぇけど






「……ン？ありゃ成蘭か…」



「なに！？おいA！肩はなせ！」




あの可愛い子ちゃん達にはいい所を見せなくては！と俺はAの肩から手を下ろした
Aは混乱したまま大人しく俺の腕を下へと下ろす








「お前…」


「三橋さん！これからガン垂れてきた奴ら締めに行くんすよ！！…と、そっちは？…血ぃ出てますけど…」





京子ちゃんが俺の横に立っているAに向かってガンをたれ始めた
これはまずい、戦争がおきるぞ、と俺は焦る





「あれあれ、近くで見ると随分マブイ姉ちゃんだねェ

ちなみに、頭はナメた奴らに不意を突かれてサ」




「…誰だよお前…」




「つい最近ナンコーに越してきたタカムラってんだ。


覚えといてよ」





Aは口角を上げ、面白いものでも見つけたみたいな顔で京子ちゃんを見つめた
そういやこいつ頭殴られたんだっけ…
その言葉に納得したのか京子ちゃんは俺に向き直った






「にしても三橋さん、その歩き方…」




「なんでもないよっ！ほら！行くぞA！！」




「…オゥ」








Aは俺のことを不審そうな目で見つめながら俺の後を歩き出した
しかしまだ背中が痛い。俺だって無痛人間なんかじゃないからな！







「オイ、いーとこ見せたいのは分かるケドよ

無理するまでか？」



こそっと俺の耳元で聞いてきた





「するまでなんだよ！！とにかく黙っとけ！」




「…そーかい」



呆れられたが知らん！可愛い子にはいいとこを見せたいのは当たり前だ！！

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