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◇
「あﾞりがどうﾞ！！！本ッ当にあﾞりがどうぅﾞぅﾞ！！！！」
「いや、感謝する程じゃないだろ。元々…お前ら助けるつもりはなかったんだから」
「でもﾞ！！エﾞーズはいぎでるﾞ！！！絶ッ対ェﾞ俺のぜいでじんだどおﾞもっだ！！！」
「…まぁ、弟を思う兄の気持ちくらいは、分かるからね」
そう言ってAは長い黒髪を揺らし、ルフィのまあるい頭を撫でた。全身包帯まみれで先程目を覚ましたルフィ、それでも元気すぎるルフィをAは息子を見るような目で見つめていた。
「…じゃあ、ちゃんと礼も受けたし。私は帰るよ」
「？どこに帰るんだよ？おまえ、やっと逃げれたんじゃん」
「…政府を裏切った私は追われることになる、面倒くさいことになる前に自首するだけ。」
ふらりと立ち上がり、Aはルフィに背を向けた。いま戻れば打首だなんてこと、分かりきっている。政府の裏切り者として汚名を浴びて死ぬことになるのもわかっている。
それを差し引いても、Aはルフィとその兄を助けたことを悔いてはいなかった。
「待て！！お前、俺と来い！」
「…はい？」
「だから！俺と来いって！！しばらくしたらあいつらにも伝言出すけど、お前が仲間なら安心だろ！」
「？？？わ、訳が分からないわ、自分が何言ってるかわかってるの？」
「おう！お前を仲間に誘ってる！」
眩しい笑顔。Aは目を細めてルフィのことを見つめた
甘えてしまえば、ここで麦わらの手を取ってしまいたい。でも政府には残してきた人があまりにも多すぎる。
しかし、とAは思い浮かべた。そういえば旧友も今は四皇の幹部になったんだったっけか、と。
「…それ、他の奴らは頷くの？」
「おう！なんだかんだアイツらもお前のこと気に入ってるんだよ！特にロビン！」
「？？？…なんでニコ・ロビンが？益々わけわかんない、あなたの一味」
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作者名：Strawberry | 作成日時：2023年1月16日 0時
