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おーしょうがーつー ページ3



「新年あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します、お義父さま」
「お前なんでまたいるんだ……」
「旦那が是非と、こちらがワノ国のおせちです。見よう見まねですが」
「褒めたかないが本ッ当に出来過ぎる嫁だなお前は……」

もう数度目ともなるスパンダムの実家。Aの尽力もあり病床から復帰して普通に生活をするようになったスパンダインはAの言動に頭を抱えていた。
父親の苦悩などつゆ知らず、息子は呑気に甘酒を作り出していた。

「お前が倅に一途なのはわかったから二人でやったらどうだ??」
「いえ、私はあなたにもお世話になった身ですから。少しくらい恩返しをさせてください」

Aはそうとだけ言ってまたぺこ、と頭を下げた。Aは最近ワノ国の文化にハマっているらしく、その服装まで完全に模倣してしまっている。
スパンダインは眉間に皺を寄せながら頭をかき、Aにもう一度目を向けた。

「……何か欲しいものとか無いのか」
「?私ですか?」
「当たり前だろ…」
「……そうですね、もう私はあの方からたくさんのものを貰いましたから。……あぁでも!今度三人で出かけるのはどうでしょう!スパンダムさんも喜びますから!」

ぱちん、と手を合わせて閃いたような顔をするAにスパンダインはやっぱり頭を抱えてしまう。
自分の部下だった頃はこんなに天然ボケじゃなかったというのに、息子の部下になった瞬間こんな感じになったのか??

「Aはこんなふうに言ってっけど、最初に親父に会いてぇって言ったのはコイツだからな」
「え、ちょっとスパンダムさん」
「……お前が?」

何となく発案者がスパンダムじゃないのは悲しい気もするがまさかAのほうがそうだったとは。スパンダインは目を見開いてAのことを見つめた。
すると先程までウキウキだったのに急にたどたどしくなり、気まずそうに目線を逸らした。

「い、一応…お世話になってる訳ですし…」
「……く、くくくっ、…そうかそうか!!そうだなぁ!」
「ッもーあなた!!なんでいつも余計なこと言っちゃうの!」
「あ?ホントのことだろ。」
「…まぁあなたの悪びれもしないそういうとこ、結構好きですけど…」

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作者名:Strawberry | 作成日時:2023年1月16日 0時

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